大人が似合うピンク~灰桜
2016年8月15日 21:28
草花の色
有機栽培の赤シソで絹のストールを染めました。綺麗な灰桜色に染まりました。
7年間農薬を使わない土壌で作られたシソを手に入れたので、その日のうちに染に使いました。
シソジュースという選択がないのはおかしいと娘に言われましたが・・・・(汗)
私にとってシソは大切な染料です。
シソをよく洗って干してから、クエン酸を入れて30分煮出します。
クエン酸は多めの方が紅に染まりやすく、
少なめだと鼠色か鼠を含んだ緑になります。
絹は陽の光にやや弱く、時間がたつとさらにグレイッシュな色に変化していくので
その変化をたのしむことができます。
オトナのピンクはむずかしい色・・・。
和の色であれば灰桜がいちばん着こなしやすい色かな。
にごりのない透明感のある
灰味をおびた桜色が理想です。
大人の色は濁ってはいけませんが、あまり強くはっきりしたものも奥行きがなくて美しくないと思います。
キモノはデザインで着るものでなく、色と柄で着るものなので、自分のカラーをしっかり持つことが大事です。
つゆ草は友禅染の下絵に使われる染料。
色が落ちやすいので「うつろう」「消える」などにかかる枕詞にもなっています。
朝からおひるまでのほんの少しの間しか咲かない。
儚いのに、すっきりと美しい色で咲きます。
千葉の工房の畑にひっそりとゆれていました。