大地のリズムと茶色
2016年7月15日 23:03
日々の暮らし
元気になる食べものは、とれたての素材を最小限の味付けでいただくことだと、つくづく思っています。
畑でとれたじゃが芋をゆでて何もつけないで食べてみる。
こんな味だっけ?甘味がある?塩をすこしつけるとさらに甘味が増す。
素材そのものの味はとうにわすれていて、
ふくざつに調理されたものや、しっかり味付けされたものばかりを食べている。
素で勝負できるものは美しい。
色や形にいのちを強く感じます。
茶色は大地のいろ。
土のいろ。
国産の茶綿をはじめて見ました。
いつかこの糸をつかって織りたい・・・
染めずにそのままの色で夏のキモノを織ってみたいな。
糸ほんらいの色でどんなニュアンスがだせるのだろう。
考えるだけでドキドキする。
畑でしゅうかくした綿実を種と綿にわける作業です。
てまえに種が落ち、ロクロのむこうに綿の繊維が出ます。
「綿くり」と言います。
こういうなにげない作業に熱中することで、自律神経がととのっていくような気がします。
先日あつらえた羽織しな布の草履です。
自然布の色のうつくしさは夏のまぶしい光の中でこそ、ひときわ涼しくみえるのでしょう。
毎日たべるお米も雑穀を入れているので茶色いご飯です。
大地のリズムをかんじる食べ物やみぢかな自然布たちが夏のあつさに負けないパワーをくれています。
今の私は自らパワーを生み出せる余力もなく、すべて自然のものたちから元気をもらって動いているにすぎません。
しかしそういう生き方こそ、力がぬけていて心地よくかんじるこの頃です・・。