初釜と江戸の和化粧
昨日は武者小路千家お家元の初釜でございました。
お化粧は和の天然素材と色で。
ここのところ、お着物の際は江戸の化粧法を取り入れております。
顔の中で一番重要なのが実は眉の形です。
それと同時に、自然な色で書き足すことができるかどうかも大切です。
眉墨という言葉の通り、昔は油煙墨や、黒焼などを使って書いてきました。
うちの祖母は、眉毛を書くのを忘れた際、出先で八百屋を探し、店先の里いもの泥を爪楊枝で書いてました(笑)
(そういう記憶は何故か鮮明に覚えてるものです・・・・)
私の眉墨とアイライナーの原料は松の墨です。
市販のアイライナーは長年使用していると色素沈着を起こして、メイクオフをしても何となく目のまわりがうっすら黒ずんでしまいます。
松の墨は色素沈着もなく、目のただれや炎症にも良く、また脱毛にも効果があるので、まつ毛の育毛にも働き、良い事づくしなのでございます。
そしてやはり江戸時代から日本の女性の使う色として、墨色は黄色人種の私達に相性がとてもよろしいかと。
わたくしの愛用しておりますジュンコ・カヤヌマの和墨アイカラーのパレットは、綿棒で付けるものです。
防腐剤の代わりに職人の作った素敵な桐の箱に入っていますので、持ち歩いても素敵です。
茶墨と黒墨の2色があれば、眉とライナーで十分。
うぐいすの墨も眉毛に使うと黒より優しい色。
乳白色の色はハイライトにお使いくださいまし。
着物などの時は、洋の色でメイクするよりも和の色の方が絶対映えます。
綿棒の先を水でぬらせば濃くかけますし、そのままであれば薄く何度も重ねると良い色が出ます。
江戸時代から、女の厚化粧は見苦しいとされてきたので、このぐらいが丁度よいかと。
社中の皆さまとご一緒のお写真です。
夏にできてしまった頬の小さなシミはなくなりました。(良かった)
ではまた・・・・。