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更年期の桃色

2017年11月1日 23:50  草花の色 

若い子の桜色や桃色は文句なしに可愛い。でも50歳を過ぎても・・・となるなら、野暮とのすれすれの所で覚悟して着なくてはならない。


このきものは無地でなく、細かいたたき染のような柄になっていて、所々に鼠と水色が点々とさしてあるのです。

それゆえ、平面的な桃色というよりは、やや青みも含んだ色になっています。


一般的にピンクは(桃色や桜色など)女性ホルモンを活性化したり、優しい気持ちにしたり、美肌効果があったりといいことずくめなのですが、若いときは抵抗してあまり着たくない色でした。


20代の後半から、40代ぐらいまで、特に好きな色ではなかったのですが、50歳になると失われていくかもしれない女性らしさを必死で追い求めるのか、最後の悪あがきか・・・。

ここの所、箪笥の奥底から引っ張り出して着たりしています。

処分するはずのきものの中にピンクがあると、無意識にいつか着るかも・・なんて思ってよけていたようです(驚きです)


叔母には、ピンクは若い子の色、30代になったら藤色(紅藤)にしなさいといわれました。

なので紅藤の色無地が何枚かあります。

今はきものの世界も自由度が増して、ファッションとして捉えられるので年齢に関係なく好きな色を着ることが出来ます。

そうはいっても源氏物語の「源典侍」のように、色好みの高級女官に近づくのかと不安に思ったり(笑)


40代は、出家したいと生徒達に話をしたりしてあきれられていましたが、50代になるととんでもない!!まだまだ人生これからだわ・・と気持ちが右往左往してお恥ずかしい限りです。


産婦人科の先生が、そうやってあたふたともがいているうちに更年期がすぎるからいいんですよ~。。と仰ってくださったので、まあ良しとします。


人生は楽しく過ごしたものの勝ちです。


現代は人と比較し、承認されることでしか喜びを感じられない社会となってしまいましたが、

毎回素敵な食事と素敵な暮らしでいるはずもなく、ダサいな~と思う日も、センス悪いな~と思う日も、私自身なので大切なのです(いやそっちの方が多いかな)



派手なきものの上には地味な上着・・・。というわけではないですが、電車に乗っての移動なのでこのコートは一番落ち着きます。

もう10年近く毎年冬になると着ているので、よれよれっとしてきました(汗)

地味なのに、被布衿なので、少し可愛さを残しています。


この絶妙なバランスが好きです。
 

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