いろのこと

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色で一番難しい事・イメージの作り方の事

2019年2月13日 10:41  




色の組み合わせを鍛える為に、帯締めなどは2色を組み合わせる藤林徳扇のものをよく使っております。

他は龍工房の貝ノ口・浮舟を最近愛用しております。




皆様にお渡しする色見本のごく一部ですが、出来上がってまいりました。


色を学ぶときに、何が難しいかといいますと、無地であったとしても、地紋によって浮き出る柄の光の当たり具合で色味が変わってしまいますこと。

染める前の白生地にも、三越縮緬・一越縮緬・小浜縮緬・東雲縮緬・・・・

紋意匠・緞子・綸子・紗・羽二重・精華・平絽・・・・そして紬

もっとございますがきりがありませんので。

様々な白生地に染めますと、どれもが同じ色でそめていても同じようには見えないという難しさがございます。


今回は正絹に染められた地紋のある生地と和紙を使い、紙などの平面に染められた色が生地になるとどう違うかなども勉強いたします。



また外の光・室内の光、白熱灯・蛍光灯などによっても色の見え方は違ってまいります。

更に、湿気の多い土地と、乾燥している土地とでは微妙に見え方が違ってまいります。


そして一番重要なのは、日本人の目の色と西洋人の目の色とでは見え方が違う事。

色盲患者の研究をしている大学の研究書などや長崎先生の書から学びました。



また色を学ぶとき、自分の目を鍛える為に染工房に弟子入りを致しました。

沢山失敗し、綺麗な色に染められず挫折の繰り返し。

もう色なんかやめてしまおうと何度も思いました。




しかし納得する色に染められた時の生地と染料の配合のノートは私が頑張ってきた証でもありますので、大切に保管しております。


色を理解してからのコーディネーションであり、着物の世界は1+1=2の世界ではありません。

これとこれを合わせれば正解という法則、このサイズならこの仕立て、小物はこの組み合わせであれば正解。


そんな答えがはっきりあれば良いのですが、10年以上何百人と診断してまいりまして思いますのは、人間は常に変化するものであり2年前のご自分と今のご自分が全く同じという訳ではございません。


似合う色は殆ど変わることはありませんが、年齢と共にイメージは変化していくもので、その変化に着物の組み合わせや小物の組み合わせを上手く取り入れ、美しく大人の女性に移行していかなければなりません。


イメージの診断は伝統色彩士協会でも致しますが、本来はご自分で作り上げていくもの。

見かけだけのイメージを作り上げても、SNSなどの写真では見えませんが、リアルにお会いした時に見えてくるものがございます。

まずは、毎日の暮らし方、読む本、学ぶ勉強、食べ物、話し方、歩き方、などをゆっくりと見直していくことから。


ナビゲーターとしての役目は私や講師達にはございますが、ご自分を信じて続けていくことが一番大変かもしれません。


一年間の学びで皆さまが驚くように変わっていって欲しいと切に願っております。


15日を過ぎましたら、もしかしますと1~2名ほど受け入れが可能かもしれません。

もしご興味がございましたらご連絡お待ちしております。






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