キモノのこと

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キモノスタイルの変化とこれから

2017年5月8日 08:19  

キモノはファッションの一つですので、伝統は残しつつも常に変化していくものだと思ってます。


季節の決まり事や、素材や文様などをあれやこれやと悩むより、今の自分の気分にあっているか、着ていて楽しいか、肩ひじ張らず自然体でいられるか・・・・そういう事を大事にしています。

5月とはいえ今日の東京は29度の夏日になるという予報!!

なので単衣は5月からで良い!!と思っています。


そう考えると、5月~6月・9月~10月(10月はまだまだ暑い・・泣)を単衣として4ヶ月の着用日。


でも実際は、単衣でも暑い~~。

着物がぐっしょりです。


お茶の時は別と今まで言っていましたが、そんなこと言っていたら熱中症になりかねないので、

茶会を除き、それ以外はその日の温度に合わせて着る。

なので今年からは麻の着物も6月から着てしまうかも知れません。


先日叔母に、おばあちゃん達はなぜこんなに暑いのに平気な顔してきちんと季節を守って着れてたの?

うちのおばあちゃんは冷え性だったから・・・?と聞いたところ、違うわよ・・・だから面倒くさくて誰もきものなんて着なくなったのよ。と一言で終わり(;^ω^)


あれ??


私は昭和レトロな時代が好きで祖母や叔母のお下がりの着物に愛着を感じるタイプですが、その昭和テイストをそのままでなく、今の時代にうまく取り入れるための工夫をいつも考えるようにしています。


これは、よく着ている手紡ぎ手織り、草木染の紬です。

染料の採取から織りあげまですべての行程を一人でやられている作家さんのものです。


古い時代の紬ですが、なるべく古くささを感じさせないように、コーディネートはすっきりとさせるようにしています。



帯は最近手に入れました。


白洲正子さんの経営していた「こうげい」から出た帯。

ざっくりとした感じがカジュアルで可愛くて、普段紬にぴったりです。

これもとても古いものですが、今の時代でもすごくかわいい。


帯揚げは三浦清商店さんで染めてもらった「青味灰白色」

帯締めは京都の高島屋さんで昔購入したものです。



お茶の稽古でないときは、こういうレースの足袋なんかも履きます。

カジュアルな紬の時は、あまり真っ白でピシッとした足袋だと時々違うかな・・。。と思う事があり、そういう時はレースや少し生成りの足袋などを履いたりします。(写っている猫ちゃんのポーチは何の意味もありません・・・。ただすごく気に入っているだけです(笑))


GW中のお仕事の様子や、二葉苑さんとのコラボレーションのお知らせ、新しい茶道クラスのご案内など色々あるのですが、それはまた。


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