キモノのこと

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お茶を学ぶいくつかの理由

2017年5月28日 18:18  

ここ最近呉服業界は更に厳しくなり、倒産や廃業のお知らせにいつも驚いています。ですが着る側の人間として不安は一切ありません。


生涯、きものと共にという気持ちがしっかりあり、ぶれることはないので、たとえ着る人口がほんのわずかになってしまったとしても最後まできもの姿の自分を大切にしていくつもりです。(90歳で寝たきりになってしまったら難しいですが)

私が着ているうちは、きものはなくならない!絶対になくさない!(笑)そう思っています。


今は亡き木村孝先生とお仕事でご一緒したときに「先生はいつも背筋がしゃんとして、きものをきちんとお召しになっていて、素晴らしいです!」と言いましたら「あたりまえじゃない!!」笑っておられました。


96歳になっても先生にとってきもの姿は当たり前な事。

私も90歳を過ぎて弟子たちにそんな風に言えたらいいな~とその時思いました。



ところで、きものを着るために私にとって絶対不可欠なことが茶道です。


普段の稽古は小紋や趣味の紬などを楽しみ、水屋に入るときはちりめんの色無地を楽しみ、茶事や茶会では付け下げや訪問着を着ます。

正月の初釜は、気張った訪問着も着ます。


すべての着物の楽しみを味わえるのが茶道です。


また、お茶をやっていなければ、季節の茶花を求めて花屋に行くこともなく、茶懐石や、お軸を読むための勉強。大人になってからのお習字もやらなかったと思います。



先日、二葉苑さんの江戸更紗で出し袱紗を作りました。

出し袱紗は気に入った生地が手に入ると、時々自分で縫います。


友人に、わざわざ作らないで買えばいいのに・・とまた言われるのですが、私は全てのものに自分の手が入っていないと気が済まない変な性格なのです(笑)

織をやっているのにも明確な目的があってのことです。

いつか自分で織った帯やきものを着て茶の稽古をしたい。そう思っているからです。


器は、陶芸を始めた娘に期待します。


お茶を続けるかぎり、きものは絶対に着なければならないものであり、きもの周りのことや、和の文化と離れることは出来ず、生涯和の世界と共に生きていくことになります。


食事会も和食が多いですし、お酒は日本酒。スイーツも家でお抹茶をのむので和菓子が多く、観劇は能か歌舞伎。


家でいける花も野の花ばかりです。

でもこの世界が私の居場所なので、満足です。



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