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きものヘアセットと新規講座のこと

2018年9月2日 12:58  

きものを着ることで、一番悩ましいのはヘアセットではないでしょうか。

頻繁に着る方は、ショートヘアにしてしまうかどうか悩むようです。

ショートヘアやボブなどは似合う方と似合わない方がいらっしゃるので、切ってしまってから後悔しないようにしませんといけません。


昨日は単衣の小紋に絽の帯。

9月の1週目ぐらいは夏物を着ても良いのでは?と思ったりも致しますが、最近、木村孝先生が私の年齢の時にお書きになった本を読みいろいろ考えさせられました。


学術書以外の書物からの知識は全面的に取り入れるより、自分の体で考えるという主義ではありますが、木村孝先生のおっしゃることは気持ちにすっと入りましたので。

そのことはまたゆっくりと。


とはいえ、今日は涼しく、どんなに暑い夏であっても9月に入ればそれなりに気温も下がる日が多くなるものです。




ところで日頃訪問着などを着るときは、美容室でセットをお願いしています。

ですが早朝の茶会や、新幹線での出張、ちょっとしたお食事会などにわざわざ美容室まで行く時間を考えますと、やはりセルフセットが一番のように思います。


Facebookの機能に、何年か前の写真が表示されることがありますが、6年前の写真など、私はこんなにきちんとセルフセットをしていたのだと驚くことがあります。


当時は東京モード学園で和装ヘアメイクを教えていたのですから、当然と言えば当然ですが。

ここ数年の普段着は適当なヘアセットで過ごしてきてしまったと反省致しました。




夏休みに、実家から叔母のカーラーを持ってきました。

30年前のものですが、きちんと稼働しております。


昔のカーラーはロットも細く、熱く、ちょっと油断いたしますとぐるんぐるんのサザエさん状態(笑)

今のゆるふわカールとは真逆ですので需要はありませんが、和装セットにはピッタリです。

逆毛を立てなくともボリュームがでます。


久しぶりにきちんと時間をかけてセットしてみました。

私のヘアの高さは耳の延長線上のやや後頭部に持ってくる方が落ちつく顔立ちです。

人によって、ほほのふくらみや顎の形など、似合うトップの位置はそれぞれ違います。

襟足の形も、首の太さや長さによって微調整しなければなりません。


横の髪をすっきりさせるか、ふんわり緩みをもたせるかは頬骨の位置で考えます。


伝統色彩協会では、和装メイクもお教えしていましたが、途中から簡単なものに省略してしまいました。


着物用のメイクはお教えするとなると一人一人にお時間がかかり、以前青山で教室をやっていた頃は、夜10時を過ぎてしまうことが続いたのです。

それから、よーじゃさんとのコラボレーションで和装メイクの講座を行いましたが、お顔は一人一人違うもの。

お顔を骨の位置や眉毛の形、または肌の色やコンシーラーの色などじっくり見ていくと、そんなに人数をこなせません。


色やお香を教えておりましたし、着物の監修や講演など・・・。

今はお茶もありますし、執筆などもあります。


とはいえ、新しい来期の講座内容を早く決めていかなければとも思っております。

皆さんのこれをやってください!!という要望を全て満たせるかどうか・・・・。



日本の伝統色・重ねの色目・着物コーディネート・お香・和装ヘアメイク・テーブル茶道・着付け等

華道と書は友人の先生に頼みましょう。

課外授業で懐石のマナーも入れたいですね。


日本の淑女学校として寺子屋式にできればと思っております。



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