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日本人の顔・柳姉さんと松姉さん

2019年1月10日 11:32  

昨日の技術ミーティングの際に出ました話題について




新宿伊勢丹で一目ぼれで購入いたしましたショール。

和裁士「鈴木榮治」氏の作品でございます。


いつもメイクのお話はよく話題に出るのでございますが、私も現在は色で精一杯でございまして、メイクのお仕事は請け負っておりません。

専門学校の先生をしておりました頃、日本人の顔の骨格についての講義をすることが度々こざいました。

毎年私が講演致します伊勢半さまの「紅ミュージアム」ではたしかお話ししたことがあり、また京都よーじや様とのコラボレーションで、日本人の顔をテーマにしたメイクレッスン講座では詳しくお教えして参りました。



よーじや様の和の伝統色のメイク用品でございます。

伝統色彩士協会ではメイクレッスンにはよーじや様のメイク用品を使用いたしております。


和装の時のお顔は洋装の時のお顔の作り方は全く異なります。

洋装のように立体美を美しいとするときのお顔と、着物の平面美を美しいとするときのお顔が同じという訳にはまいりませんが、では果たしてどのように考えたら良いのかをお話いたします。

新規クラス「きものの四季」の中でのカリキュラムの一つでもありますので詳しくは書けませんので少しだけ。


日本人の顔は弥生型と縄文型の二つのタイプに分かれます。

これはどこの大学でも共通の認識であると思います。

伝統色彩士協会の色は、桜さんタイプと桃子さんタイプに分かれますが、お顔は柳さん・松さんにわかれます。


柳顔=弥生顔  松顔=縄文顔

柳は細く長く線が細いイメージですが、松は幹がしっかりとして根が張り力強さを感じます。

現代は柳顔と松顔の両方がミックスされている方がほとんどです。

どちらの顔の分量が多いかは正確には診断してみなければわかりません。


皆様はどちらの顔の分量が多いでしょうか?


〔柳姉さん  弥生顔  涼し顔 和顔  狐顔〕

集団行動を好む・慎重・計画的

目の下の骨格が柳型・細面・顎が小さい

平安時代は良い人相・歯が小さい

体毛や眉が薄く少ない・髪がストレート

一重が多く、切れ長の目・瞼が腫れぼったい・鼻筋が通り細く小鼻が小さい


【似合う着物の柄】

古典・縞・小さな柄・絞りなど・・・・。



〔松姉さん  縄文顔 温和な顔 異人顔 狸顔〕

対等な関係を好む・行動的・大ざっぱ

目の下の骨格が縄文型・横に広がる骨格・顎がしっかりしている

平安時代は人相やや悪し・歯が大きい

体毛が眉がやや濃い・髪がくせ毛

二重のぱっちりした目・瞼が窪んでいる・鼻筋低く小鼻が大きめ


【似合う着物の柄】

幾何学文様・現代的な柄・大きめの柄・民芸や紅型など・・・・。



このような感じがよーじやさんとのメイクレッスンの概要でございました。

ほんの一部ではございますが。


私は松姉さんの分量が多く、できれば柳姉さんになりたいので、一生懸命柳顔に近づくよう日々努力しております。


努力やお化粧で顔は変えれるのですか?とご質問を頂きますが、変えることはできるのでございます。

江戸時代からのファッション雑誌「都風俗化粧伝」にもそのやり方が記載されております。


化粧や和髪ヘアの話は私の専門でもありますので長くなります・・・(苦笑)


またレッスンの時にでも・・。


新規クラスは昨年の段階で定員をはるかにオーバーしておりますが、会場が広くなった分、もう数名ほど受け入れが可能でございます。

お申し込みは二月までとなっておりますが、一月の段階で締め切らせて頂きたく思っております。



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