昭和なキモノ暮らし
私のキモノは祖母や叔母の残したものが中心でもあるので、どうしても昭和が基本のテイストになっています。
お茶の稽古などではやわらかものを着ますが、普段はほとんど紬を着ています。
祖母や叔母からのお下がりでまだまだ着ていないものもあり、新しいきものを買うことも少ないので、出費は殆どありません。
今あるものをお手入れに出しながら丁寧に着ていくと、たぶんお婆さんになるまでそんなにお金はかからないと思います。
昔のきものをそのまま着るのが難しい場合は、羽織にしたり、帯にしたりと工夫しています。
お直しが自由であれば祖父のきものだって着れてしまいます。
(父のは抵抗ありますが、祖父ならいいです・・笑)
そういう事を全部相談して引き受けてくれる人が少なくなりましたが、私はきものおたすけくらぶの上原さんにお願いしています。
これからまだまだ沢山のリサイクル着物が市場に出てきます。
それらをどこまで直して、どうやって着るのか。
生徒さんから相談されることが多いです。
お母さんのきものなどがある場合は、もったいないのでなるべく着るようにアドバイスしています。
帯周りや小物で雰囲気を変えれば、まだまだ十分着れるものが多いのです。
お直しもいっぺんにやるとお金もかかるので、私は余裕があるときに季節関係なく少しづつ直しています。
新調するものに、草履やバッグなどがありますが、それも3~4年に一回ぐらいの頻度です。
草履は3種類のみ。
フォーマルまで対応できる白のプレーン草履は10年、銀座ぜん屋さんの同じタイプのものを、買い替えしながら履いています。
紬などの洒落ものには色のついた低めの草履を。
久留米絣や普段紬には、黒田商店さんのウォーキング下駄を。(一番楽で足が気持ち良い)
黒田商店さんの下駄を毎日履くようにしたら、腰痛はすっかりなくなりました。
少々お高いですが、10年近くメンテナンスを繰り返しながら自分の足に合わせて育てていく下駄なので、長い目で見ればほかのものよりお得です。
織をやるときは久留米絣。
今はざっくりとした着物用のバッグを織り始めるところです。
なぜ織を?の質問ですが、自分で着る普段着は自分で織りたいからです。
自分で染めて、自分で織る。一番お金のかからない方法です。糸代なんてたいした金額じゃありませんから。
家庭菜園と同じ感覚です(笑)
自分の食べるものは自分で育てる・・・・。
ハレのきものはもう十分もっているので、素朴な普段着は自分で織りたいのです。
室内で寒いときはニットの茶羽織を着ています。
東京の浅草あたりにいくと、こういう昭和テイストの茶羽織がまだ買えます。
このままショールをしてご近所なら出かけてしまします。
温かくてほっこりして、きものっていいな~と、着るたびに幸せな気持ちになりますね。