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頭の形と着物

2018年12月12日 22:20  

日本人の頭の形は、ハチ張りといって頭頂部に角が張っている方や絶壁の方が多く、その頭の形状をよく理解してからアップヘアの作り方を考えなければなりません。

アップへアの形により、首筋が細く見え、小顔に見える効果もございます。


以前モード学園でお教えしていました時は、かつらのネットを被り、個々の頭の形を確認致しましたが、美容院でそのような事がしていただける訳ではございませんので、ご自分で似合うアップスタイルのポイントの高さなどを指示できるようにしておきますと失敗がないかと思います。

アップヘアは一つ間違えますと、やりすぎ感のある老けた印象にもなりかねませんし、逆にボリュームが少なすぎて着物との格が合わず、さびしい印象を与えてしまうこともございます。

私はカタツムリのように面をびっしりと固めてしまいますヘアより、少し動きがありゆったりとしたアップヘアが好きです。





いささか極端ではございますが、西洋人の方が軽く夜会巻きをいたしましても、エレガントで格好良く決まりますのは、頭の形が良いからでございます。

縦に奥深く広がる形ではどのような髪型も決まりやすいのですが、平面で横に広がる形では後頭部の奥行と、高さを足さなければ綺麗な球体のアップスタイルにはなりません。

またハチが張っている方は高さを出すと「きのこの山」のような形になりやすく、気を付けなければなりません。





簡単にお団子ヘアをすれば、絶壁が目立ち、エレガントな印象になりにくいのですが、後頭部にボリュームを出し、高さを綺麗になだらかに出すことによって、首まわりも細く見え顎も尖って見え、とても女性らしい印象になります。

顔に立体感が出ますので、印象が強くなり美人に見えます。


ですがもともと顔のつくりの美しい女優さんなどは、シンプルなお団子ヘアであっても美しく見え、顔の小ささ、形の良さに本当に驚いてしまいます。



私は実はコンプレックスが沢山あり、それゆえ常に研究を重ねてまいりました。

毎回その気に入らない姿を目にするたび、なぜもっと着物が美しく着れないのだろう。

着付けは完璧であるはずなのに何が足りないのであろう・・・・。

長年そう思い続けてまいりました。


ですが最初から完成された姿であったら努力をすることもなかったであろうと考えますと、この顔で、この頭で、この体型で良かったのだとつくづく思うのでございます。



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