男の和のパーソナルカラー診断
男性の着物のカラー診断は、和のパーソナルカラー診断と全く異なるものでございます。
また洋服などで使われますフォーシーズン分類法で出ました色は着物では殆どが使えません。
男性の着物は使えます色が限られており(芸能の方は別ですが)その中で、半衿、着物、羽織と色の組み合わせをお顔に合わせていくのでございます。
ですので、日本の伝統色を一番必要としますのが男性で、主に江戸時代の四十八茶百鼠などが多く使われます。
また色の意味を深く知ることで、どのような場所にどのような気持ちでその色を選んだのかも必要な事かと思われます。
ファッションとはいえど、下級武士の色などは若い方は良いですか大人の男性にはお遊びでもあまりお勧め致しません。
また喪に服する色も大きな面で使用いたしますと全体に暗い表情になってしまいますので、気を付けて頂きたい色でございます。
男性の診断の最初の4色で明るい色がお似合いか、すっきりとしたお色がお似合いか、渋い色がお似合いかなど、イメージがわかります。
そこから色数を増やしてグループを特定致します。
半衿は一番お顔に近いのでお似合いになる色を、きものや羽織は必ずしも一番に似合う色でなくとも、組み合わせで調和が取れればよいと思っております。
あまり似合う色だけで構成致しますと野暮ったくなる可能性がございます。
色とはなんとも難しいのがその部分です。
和のパーソナルカラーの女性版でもどこかに似合う色とは違うものを入れることで、野暮ったさを回避しております。
そこに着物の粋という部分が垣間見えるのでございます。
その匙加減は、職人技と共通しており、自分の目と沢山の診断数からなる経験値が重要になってくるのでございます。
男性の着物の色でお勧めの色の一つに「褐色」かちいろがございます。マンセル値7PB 2.5/3(JIS慣用色名 かち勝)
2017年のVAIO Zが、この色の特別仕様でとても人気がございました。
黒に近い紫を含んだ青という色になります。
明治時代、日露戦争の頃、武具の染色や軍服の紺になぞらえ「勝」の縁起を担ぐ「かついろ」または軍勝色と呼ばれました。
大変男性的な美しい色でございます。
後戻りしないトンボを「勝虫」と呼ぶのも日本人はそういう色の意味や文様の意味に含まれた何か見えない力を信じる民族なのだと思うのでございます。
そしてそういう世界が好きだからこそ、日本の色にこだわり続けてきたのだとつくづく思うこの頃でございます。
普段は気軽な着物姿でおります。
ポリエステルの着物に、帯は軽い付け帯です。
ヘアも編み込みの簡単なまとめ髪でございます。
日々着物で生活するにはこのように手抜きの日が実は多いのです(笑)
安くて簡単で気軽な着物姿の方がもしかして私らしいのかもしれませんね(笑)