さらなる高みを目指すために
着物をきていて気を付けることは、運気が上がるような文様や色をなるべく身に着けるということでございます。
日本では昔からあまりよくないとされている色も多く、現代ではそういうことを意識せずにファッションとして捉えておりますが、きものを着るという事に関しては多少そのような事も含みおき頂くと良いのかもしれません。
良くない色を身にまとう時は必ずそれを補う良い色で中和させるなど・・。
振袖の監修などをさせて頂いておりますので、常に縁起の良い色や柄の組み合わせを念頭に置きコーディネーション致しますのが、習慣になっております。
きものは身を守る衣服でございます。
特に女性は大切なお腹を帯でしっかり守り、致命傷である背中から胸にかけても、帯が守ってくれています。
色や文様からも身を守って貰える最強パワーの衣服でございます。
竹は古来より吉祥文様とされております。
勢い良く伸びる姿に威勢のよさ、まっすぐに割れることで決断力の速さや、すっきりとした姿、一年中緑の色を変えることがないという事から、不変と長寿を表します。
竹取物語は、平安時代初期のお話です。
お話の中には様々な要素が含まれておりますが、姫が3ヶ月で急成長する事、複数の求婚者へ難題を出すもいずれも失敗し、誰一人姫を手に入れることが出来ず、姫は月へ戻るという昇天のお話でございます。
龍や、鯉など、上に上にと上がっていく、登っていくような文様は大変縁起が良く、男性の羽裏などや男児の着物にも使われており、出世や天下をとるというような意味がございます。
女性の場合、鳳凰や花喰鳥、千鳥など空に向かって飛ぶ柄は大変良いものとされております。
竹取物語は、次の高みへとステージが上がる文様であると私なりの解釈をしております。
月に帰るお時間が来ましたと、過去の自分との決別の意味もございます。
自分が今の状況から更に上へ上へと昇る姿を文様に託し、これまで以上にお仕事に邁進できるようにと願っております。
皆様も、着物の色や文様からパワーをもらい、日々の生活に活かされると、きっと良い運気がまわってくると思います。
そのお話は、新しくスタート致します教室で定期的に勉強会を開く予定でございます。
「女性のステージを上げる着物の文様と色」
どうぞお楽しみに♬