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藍染めのマスク制作

2020年3月12日 21:10  草花の色 




長年愛用している久米島紬です。

着物はまんべんなく着てあげませんとヘソを曲げて、着にくいものになってしまいますので、愛情は均等にかけなければなりませんね。

久米島さんにようやく出番ですか?と言われたような気が致しました(笑)


前髪の根元のかぶれはやっと完治いたしました。

2週間以上かかりましたが、前髪を上げることができて視界がすっきりいたしました。


毎年良く締めている草木染めの帯に、道明の帯締めです。

この道明の帯締めは何にでも合いますので、よく使っております。


最近は背中の真ん中がアトピーでかぶれており、帯枕を使わず銀座結びばかりになっておりますので、帯揚げは出しておりません。


私は皮膚が弱く、化粧品などもほとんど使えません。

マスクなども頬の部分が赤くなってしまい刺激があって使えません。

マスクは不織布で出来ておりお肌と摩擦が起こりやすく、皮膚科の先生からはなるべく布マスクを使うようにと以前言われておりました。




2月に入って毎日マスクをしなければならなくなりましたので急遽、藍染の布マスクを作りました。

藍染は様々な薬用効果があり、江戸時代の庶民の生活を守ってまいりました。

農民が畑仕事で藍染を着ておりますのは虫や蛇が近寄らない防虫効果があるからだと言われております。

藍染の浴衣を着ておれば虫に刺されない、蚊に刺されないのだそうです(合成藍では効果がございません)

また消臭効果もあり、紫外線効果もございます。

最近ではアトピー性皮膚炎の抗菌性でも注目されております。

(弘前大学教育学部・北原教授 医学部・花田教授)


皮膚にも優しく、消臭効果でマスクの臭いも軽減され、紫外線効果があるのでしたら、藍染のマスクは通年していても良いように思います。

コロナもいつ終わりが見えるのか、もしくはなんとなく共存する形になるのか、また新しい細菌が発生するのか全く読めませんので、マイマスクは常に所持しておいた方が良いのだと思いました。

また先日雑誌を読んでおりましたらこんな記事が。





藍にはご神気を吸収して蓄えるパワーがあるので、今年はなるべく藍染を着る方が良いのだそうです。


と、いろいろ書きましたが、実は私は着物姿に白いマスクがあまり好きではありません。

小顔に見せる美人マスクや、ピンクなどの肌が綺麗に見えるマスクもあるようですが、着物ではどれもあまり相性が良いようには思えません。

ですので自分で草木染めをしたマスクの方が、紬などにも合うかしらと思って作りました。

プリーツマスクですので市販のものと変わりなく使えます。

また鼻の部分には取り外しできるワイヤーが付いておりますので、ピタッといたします。

お若く可愛い方はどんなマスクでもお似合いになるのですが、この歳になるとマスクは=風邪か花粉症のイメージが強く、色々な方から心配されます。お洒落や予防でしているとは、はたからは見えませんし、元気であってもやつれて見えてしまいます(泣)


ですので、どうせなら多少でも効果があり、人と違って自分で手をかけたマスクを使いたいと思っております。


4月の草木染め講座では初回は材料の概要、藍染のマスクを作る。お揃いの手ぬぐいを染める。藍染を学ぶ。

藍染は染色の基本ですので。

また2回目から使用いたします帯揚げかストールの現品をお持ちいたしますのでどちらを選択するのか実物をみて選んでいただく。

そのような内容にした方が良いのでは?と、日本橋三越の担当の方とお話しいたしました。

マスクは針と糸は一切使いません。

洗える生地用のテープで作っており、何回も洗濯が可能でございます。

一度覚えてしまえば、ご自宅でいつでもマスクが簡単に作れます。



新しいコートが軽くてとても着やすくて気に入っております。

こんな時期ですので、少しでも気分が楽しくなるようにしなければなりませんものね。


草木染めクラスですが、少しだけ人数を増やせるようにいたしましたので、もしかしたらあと1名様残席があるかしらと思います。

今日のお昼の時点ですので、正確な情報ではありませんが。







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