2019年度 認定式
2019年度「きものの四季」無事に最終講義を終え、認定式を迎えました。
(都合により6名の方が欠席となりお写真に写っておりませんが、ご了承くださいませ)
昨年の秋より募集いたしまして、かなりの数のお申し込みを頂き、最終的には定員をかなりオーバーする形でスタートしましたが、それでもお断りをせざるを得なかった方々には大変申し訳なく思っております。
なぜなら、次回の募集が必ず2020年にあるかというお約束ができないからでございます。
今現在の弟子達をしっかりと仕上げて行かなければならず、そのためにどのくらいの時間がかかるのかがまだ未定の上、所属講師のためのスキルアップ講座や、夏前の浴衣診断などの特別講座なども控えており、早くても次の募集は来年秋以降になってしまいます。
伝統色彩協会は、日本の伝統色を中心とした様々な学びの土台をしっかりと固め、その上で「和のパーソナルカラー診断士」というカリキュラムに進む姿勢を創立当時から崩しておりません。
伝統を学ぶ事に近道などなく、また短期間での安易な資格授与もございません。
月一回とはいえ、11時〜16時までの半日の講義を約一年受けることが条件で、今回も島根や北海道など飛行機を使って遠方より通ってくださる生徒様もおり、頭が下がる思いでございます。
日本の色を学ぶのには色だけではなく、それを取り巻く様々な知識を身につけていただくことが大切で、そのために染色材料、お香、化粧、歴史や江戸文化などいろいろな角度から学んでいただきました。
着物はファッションの一つではありますが、文化的な背景を理解することや、民俗学的な事を理解してこそ、黄色人種の私たちに何色が似合うのか?という答えに繋がって参ります。
明治以降合成染料の参入で消えてしまった日本の伝統色は、今現在しっかりと令和の時代にいきております。
それはひとえに吉岡幸雄先生のお力あってのことと思います。
その襷をしっかりと繋いでゆくことも伝統色彩士協会の在るべき意味であると考えております。
この後、さらに「伝統色彩士」という上のクラスに進む生徒さん達は2020年も学びは続きます。
全ての講義を修了し、色の先生として全国に送り出すのが私の役目でございます。
また、上のクラスに進まなくとも、来年度は様々なカリキュラムを用意して皆様と色の勉強を深めて参りたいと思っております。
私ごとですが、今年度は友人や義母、義父を見送り、引っ越しやスタッフの入れ替え、また長年力を入れてきた事の整理や人間関係での変化など驚くほどいろいろな事があり、時には気持ちが萎えてしまうこともございました。
しかし有明クラスの皆さんの顔を見ると元気になり、また支えてくれた講師達の姿に励まされ乗り越える事が出来、結局仕事も人生もすべて人に支えられているのだと思えた一年でございました。
だからこそ、常に皆のことを大事に思える先生でありたいし、皆の人生も私の人生も共に幸せになっていけるようなそんな協会でありたいと願っております。
誰か一人が先頭で走ることでなく、遅れた人に対してもきちんと振り返り、戻って手を差し伸べ助け支え合っていく調和がこれからの令和の時代に必要な事ではないでしょうか。
我が我がと競うことで人より抜きん出たとしてもそこに幸せなどないことは皆さんとうに気がついていると思います。
至らぬ所だらけの代表であるかも知れませんが、生徒さん達と一緒にいる時間が一番楽しく充実しております。
また2020年も学びの多い年にいたしましょう!!