木村孝先生からのバトン~きもの英
木村孝先生とはお仕事でご一緒させて頂くこともあり、沢山の事を学ばせて頂きました。
猛暑と言われた夏の日、木村孝先生と百貨店さんのイベントのお仕事でご一緒させて頂いたときの一枚です。
孝先生は講演。私は色診断の日でした。
先生も私も「きもの英」の洗える夏物を着ていて、「あら!私達一緒ね」と嬉しそうにしていらしたのを覚えています。
孝先生は、英さんで色の監修をしていましたので、夏の仕事着はほとんど英さんだったように思います。
汗をかく夏に、麻や綿などの着物では行けない場所もあり、そうなると洗える絽の着物を選ぶしかないのですが、夏のフォーマルな帯にちゃんと対応できる英の質感は本当に素晴らしいと思います。
私の場合は茶会も多く、運びだったり水屋だったり点前だったりと忙しく動く時に、いちいち水屋着を脱いだり着たり面倒ですので、袷でも何枚か持っています。
孝先生が亡くなられてから、バトンを渡されたように今度は私が英さんで色の監修に入っています。
こちらの長襦袢は私の方で色の組み合わせを考えました。
どれも使いやすくきれいな配色に仕上がっていると思います。
今回、どうしても作りたかった雪乃グレージュの色無地です。
夏以外のオールシーズン使える色であり、黄みの肌に合うベージュと、青みの肌に合う明るいグレーをまぜたグレージュはとても使いやすい色です。
また茶室やお道具などに馴染んで邪魔にならない色であり、明るくすることで写真映りも大変良く、決して老けない色でもあるのです。
私の色見本の中には同じような色で「東京白茶」という色があります。
普通の白茶より都会的でスタイリッシュな白茶という解釈です。
地紋も品よく、艶感もしっかりあり、やわらかさとぞろっとした落ち感は、とても洗える着物とは思えない逸品です。
さて、明日、4月14日・15日午後1時~4時
伝統色彩士協会の和のカラー診断と、私「吉田雪乃」のお見立て会が「きもの英」さんであります。
場所は有楽町の「東京交通会館」です。
今回のグレージュの色無地は明日、明後日と着用します♫
それ以外にも沢山の美しい色をそろえてあります。
監修した長襦袢もぜひご覧ください。
夏のきものと総合展
4月13日~17日 午前10時~午後6時
初日は午前11時より、最終日は午後4時まで
東京交通会館(3階)090-8005-0249(開催期間のみの電話)