キモノのこと

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一方通行でない気持ち

2017年3月7日 10:10  

週末は日本橋三越のイベントでトークショーと和のカラー診断をさせて頂きました。


3月に入りましたが、春分までは不安定なお天気に悩まされます。

でも、もうすぐ温かい日がやってくるのだと、気持ちだけ明るく白大島に花織の帯を締めました。


この白大島は、あまりよく着るので八掛が何度も擦れてしまい、その都度お直しに出しながら飽きもせず着ています。

帯どめは祖母の形見。


私は若いときから目じりにしわがありました。


若いときは嫌でした。


クリームを買ったり、マッサージをしたり、パックをしたり・・・・。

でも今はやっと、しわと私の年齢がぴったり寄り添えるようになり、いい!!って毎朝思うのです。


沢山笑ったから、沢山しわが出来たので、幸せの象徴です。

ほほのたるみは、きつかった表情に優しさを出してくれました。

横顔の二重あごはちょっといただけませんが(-"-)


イベントには、「いつもブログを拝見しています!」と言ってくださる方が多くいらして、本当に嬉しかったです。

SNSはそんなに得意ではなく、このブログが中心です。


世の中の沢山の発信のなかで、おそらく埋もれてしまうであろうこのブログを、読んでくださる方がいる。


「雪乃先生は、自然体で着物と生活が一体になっていていいな~って思います。いつも楽しみに読んでいます。」

そんな言葉をふぁっと置いていってくれた素敵なきもの姿の女性。


私の言葉は一方通行でなく、だれかのもとに届いている・・・・・。

だからまたがんばろう!!って思える日でした。


今の世の中は、スターになったり、人に勝つことに価値があるようなのですが、

その人たちの中に、人生を教わりたいと思う人が殆どいません。

私が子供の頃は、この人みたいになりたい!って思える大人が沢山いました。


先日、友人の子供が、小学生の女の子でしたが大きくなったら雪乃先生みたいになりたい!と急に言いました。

え~?なんで?と聞いたら、「わからないけど、素敵だから!」そう言ってくれました。

号泣~~(笑笑)


特になんでなくとも、子供たちの目に生き生きと映る大人でありたいと。

特別な存在でなくとも、日々丁寧に楽しく暮らしていく。

そういう姿が子供たちに残せる財産だと思っています。






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