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デジタルデトックスの森の旅へ~un

2017年8月24日 15:33  

私の日常は携帯電話に支配されています。


メール・ショートメール・メッセンジャー・ライン・・・・。

常に何かが入っているので、携帯をずっとオンにしている状態です。

オフにするのは劇場や美術館での数時間ぐらいです。

本当は電車の中も、病院の待合室もオフにしなければいけないのですよね・・。


今回、デジタルデトックスの旅に出ました(フロントで携帯を預けることが出来ます)

ところがメールの返信がなければ、連絡着くまで電話が鳴ってしまいました。

「そんなに緊急ですか?」と聞くと、そうでもないようなことばかり。

旅先にて、ご連絡は明日以降にて・・・とお返事しても、どうしても電話がかかって来てしまいます。

私のまわりの仕事関係の方々は皆さんせっかちなようです・・・(苦笑)


たった24時間でさえ全くの自由な時間というのは取れないのだという現状に、あらためて驚いてしまいました。

こんな生活で本当に良いのだろうか・・・。


20代まではこんなに携帯電話が普及していなかったので(ポケベルがあった時代ですから)

連絡ごとに追いかけられるような時間を過ごすことはありませんでした。


時間がゆっくり流れていて、流行の移り変わりも今よりのんびりで、話題の店がたった数ヶ月でなくなるなんてこともなく、だれかと知り合っても、時間をかけてその人を知っていく。

その過程が、なによりも嬉しい時間でした。

個人情報などはよほど親しくならなければわかりませんでしたので、その分人間関係にはある一定の緊張感をもっていたように思います。





今回の宿は旅を楽しむというより、治療に近い旅です。

部屋にはTVも音楽もありません。

シンプルで少しサナトリウムの感じがします。


ここでは、カウンセリングや自律神経バランスチェックなどが受けれます。

あまりに広い空間のせいか、他の宿泊者の方とは食事の時以外にお会いすることがありません。


ホテルの周りにはハーブや薬草園があるので、落ち着く香りに常に包まれています。

何かを買いに行くようなお店もなく、のどが渇けばラウンジに摘みたてのハーブティーが沢山用意されています。

2日間、甘いものも取りませんでした。



 
プログラムである気功を夜に受けて、ぐっすり眠った翌朝5時・・・・。

外に出ると山の向こうから朝日が昇り、寒かったテラスいっぱいに温かい光がさしました。


父が亡くなり、引き継いだ仕事は在宅で出来ます。

着物の仕事は監修や講演が主なので、外出は毎日でなくても大丈夫です。

これからはなるべく人混みは避けようかな・・・。


色々な人と会うのも楽しかったのですが、大切な友人と時々一緒の時間を過ごすだけで十分な気がしました。


とはいえ、8月末から年末までは伊勢丹での新しいクラスや講演などで忙しく、生活スタイルを完全にかえるにはもう少し時間がかかりそうです。



 
 
 
 

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