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新しい伝統色彩士協会について

2019年8月25日 10:25  





私が嫁いだ先は大河内家という神道の家でございます。

義母の残した家を守るのは長男の嫁としての務めであると考えており、渋谷区広尾から移ることに一切のためらいもございません。


移ると言っても、東京都内であり、新宿より25分前後の場所です。

駅からは4分ぐらいで、大きなお寺さんのちょっと先になります。

友人の桜沢エリカさんと近くなるので大変嬉しいです。


この家を守ることは、先祖代々からの神棚を守るために入るということでございます。


また神道は亡くなると先祖の神々の仲間入りをし、神棚に入って子孫を見守るということ、義母、祖父母、曾祖父母はこの家で私達を守ってくださいますので空き家にしたり、知らない人に貸すということは出来ません。


義母との約束通り、家の修復は神棚の位置をずらさず、間取りを変えず、木の性質などを吟味して家の気を壊さぬようにしております。

風の通り道、日が差す場所も以前のままで。

先祖の皆様方が心地よくお過ごしいただけますよう、また訪れる方々の気が良い方向にむくよう、配慮いたしております。





新幹線で長野まで。

長野駅から車で約2時間(山を越えていかなくてはならず・・汗)

山翠社様の倉庫に伺い、沢山の木を拝見させて頂きました。




今回使用いたします柱や梁などは、東北で風雪に耐えながら暮らしを見守り役目を終えた古民家から、新たな生命を宿し古木として私達家族や弟子たちをを見守ってくださいます。

山翠舎の古木は、いつどこの地方で解体され、どのように使われ、いつ頃の物なのかなど細かく管理されております。


新しい伝統色彩士協会は、引き継がれていく古木の神々によって守られ支えられ、皆様と共に時を重ねていくのだと思います。











それぞれの木が以前どのような形であったかを写真でみれるようなものも多くございました。


そして今回沢山の神木とふれあい、対話をすることで急激に変化するものがございました。

岡山の住職様に言われました「次のステージへの準備」という期間は大変でございましたが、ねじれた紐をほどくように、少しずつまっすぐな線に繋がっております。


先月の有明のクラスでもお話いたしましたが、これから先長い人生を歩むうえで、女性ならでは、女性にしかわからない悩みや苦悩などを一人で抱え込まず、助け合って解決していけるような場所をつくりたいという願いに一歩前進致しました。


弟子の皆と一緒に年を取っていける場所があれば、先の見えない人生の不安も和らぐのではないかという気持ちでございます。


ブログで発信している私をずっと以前から知っている方は、私が人間として完璧ではなく、迷いや、失敗の多いこともご存じかと思います。

しかし、今となれば全て上手く収まり人生は良いように進んでおります。

「終わりよければすべて良し」

父の大好きな言葉です。

今私の立っている場所は、食べ物飲み物に困らず、とりあえず直ぐに死ぬほどの病気もなく生きています。


世界各国の様々な人々から見れば、十分幸せといえる環境です。

そして今良い人生と思えるのであれば、過去は素晴らしい時間だったと言い切れます。


嫌な過去は全て良いように書き直せるのです。


過去はもう過ぎた時間であり存在しないのですが、人はいつまでも良い過去も悪い過去も心の中にしまって、時々取り出しては眺める癖があります。

過去は良いことだらけだったと自分の脳を騙せれば、未来を前向きに進むことが出来ます。


私の脳はそんなに優秀ではないので、すぐに騙されます(笑)


おまえはいつもぼ~っとして少し足りない所もあるけど人間は馬鹿な方が幸せなんだよ・・・・と祖母が良く言ってました。


今は「天然」という便利な言葉があり、私はその言葉で救われております(笑)





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