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星のや軽井沢

2020年3月29日 13:47  草花の色 



少し前、娘と星のや軽井沢に伺いました。

色々なイベントをキャンセルした娘、もちろん海外にも行けませんでしたので、せめて安全な国内旅行であればということで予約いたしました。

時期がずれていましたら、これもキャンセルせざるをえなかったと思います。

星のや軽井沢は、離れの建物のいくつかからなる集落で、シーズンオフでしたら他のお客様との接触がほとんどございません。

また食事は部屋で取れます。

24時間のインルームメニューが豊富なのと近くのハルニレテラスという場所に車で送迎していただけるので、そちらでお買い物ができます。

安全面を考えるならここ以外に考えられませんでした。



チェックインの前に、レセプションルームにて甘酒を頂き、シンギングボウルでの演奏を聞きます。

シンキングボウルは波動を整え、人間の骨や細胞で共鳴し活性化するので体内や心の疲れを癒すと言われております。

個別に車で集落まで送っていただき、チャックインとなります。


旅は、娘の建築の勉強になる場所のみをここ数年選んでまいりましたが、星のやは別格でございました。

美しい景色と静かな建築物の佇まいに音もなく色彩もない不思議な世界を体験いたしました。





案内の女性が大事そうに抱えていた紫の風呂敷は、わらび餅。


テラスで娘と静かでのんびりとしたお茶の時間を過ごしました。

滞在中はSOUSOUの作務衣とダウンで敷地内を移動できるようになっております。

朝はメデティーションヨガなどもやっており、作務衣のまま参加できます。





24時間やっているライブラリーラウンジでは無料の飲み物とセレクトされた本が自由に読めます。

ほとんどの時間をここで過ごし(ソファーなどは一つ一つ離れており、他の人との距離はかなり保たれております)これからのことをじっくり考えました。





翌朝は部屋のお風呂から雪を見ながらゆっくり半身浴をいたしました。

お風呂には季節の果物が置いてあり、今回は金柑のお風呂でございました。


人のいない街。

シンプルな景色。

音楽すらない静かな空間。

風の音だけで過ごす一日。


少し重かった世の中の全てのことが洗い流されて、いくようでした。


やはり今よりもっと人里離れた場所で暮らしたいと思いましたが、それはもう少し後になるのでしょう。


色が統一されていること。

うるさくないこと。

景色に取り込まれていること。


それが私の色に対する美意識です。

洋服は苦手ですので、旅は殆ど着物ですが、今回は珍しく。





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