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伊勢半ミュージアム・講演の御礼

2019年12月9日 12:48  草花の色 


毎年ライフワークとさせていただいております伊勢ミュージアムでのお仕事でございますが、今年も楽しいお時間を過ごさせていただきました。ご来場いただきました皆様には暑く御礼申し上げます。


今年は3年目にしてようやく予約が取れたという方もいらして、本当に嬉しい限りでございます。

こちらの講座はどうしても満席になるのが早く、キャンセル待ちの方には毎年大変申し訳なく思っております。

ですのであえて私からの告知はいたしておりません。

紅ミュージアムを愛されている方々が優先で予約をお取りできるようにと思っております。


来年も予定しておりますので、紅ミュージアムのサイトをご覧いただきまして、募集受付初日の午前中にお電話いただければお席が取れるかも知れません。


今回ミュージアムは大幅にリニューアルいたしております。

以前から私が研究しておりました疱瘡(天然痘)と紅との治療の関係性についての資料や、また今年の伝統色彩士協会の企画の一つでもある式亭小三馬の化粧水「江戸の水」再現の資料もあり勉強なることばかりで思わず興奮いたしました(笑)


今年は引越しによって庭を手に入れましたので、紫根や染色用薬草の栽培など今までの研究をさらに深めていかねばと思っております。

さて3年越しの希望が叶って、ようやく欲しかった板紅が発売されております。

帯の間に挟むには薄い板紅が一番便利で使いやすいので、助かります。






大きい方は京都の「雲母唐長KIRA KARACHO」とのコラボレーションの板紅。

400年の歴史を継承する唐紙屋と、200年の歴史の紅屋とが現代でこのような形になるとは夢のような作品です。

小さい方は紙製品ですので軽くて帯に挟みやすい。

鏡もついていてちょっとした化粧直しに丁度良いのです。

携帯用の熊野・紅筆「伊勢屋半右衛門」も発売されており、今まで和紙に包んで持ち歩いておりましたので嬉しい限りでございます。


毎年12月と1月に紅を購入いたしますと、「寒中丑紅」の風習にならって、牛の置物をいただきます。

この牛を座布団に乗せて神棚に供えて拝むと、一生着物に困らないという風説で人気を集めたそうですが、もう着物は沢山ありすぎて困るどころか、悩んでおります(笑)

ですので丑さんには、私の着物が適度な量で安定するよう、また健康でいつまでも着物生活が楽しめるようお願いいたしております。

これ以上親戚に不幸があり箪笥ごと送られてきては、もう家中着物だらけになってしまいます。

なんとも贅沢な悩みではありますが・・・・。


金の丑さんは今年初めて頂きましたので、昨日から大変ご機嫌でございます!

2020年は良い年になりそうです。



他にも色々と新しい商品がございますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。


最近、アシスタント講師の三浦と一緒の時が多いのですが、彼女のお母様の話が私と同じ考えの事が多々ありいつも驚きます。

お母様とは何回もお会いしておりますが、そのお話はまたじっくりと(笑)

二人とも最近下駄が多いので、次回は下駄の話にしましょうか。


ミュージアムでいただく美味しい紅花茶とお菓子。

いつもありがとうございます。














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