寝かせ玄米と養生訓
私の祖母は70歳で胃がんになり、98歳で肺炎で亡くなりました。
70歳で胃がんが発見されたときは、手術はせずに、抗がん剤治療はしたような記憶があります。
その後がんが全身に転移したのですが、体力がなくなって疲れやすいという症状以外特になく、もしや誤診では・・・?
と親戚中が疑い、父の友人の専門医の方々に見てもらったそうです。
しかし、誰に見てもらってもやはりステージの進んだ胃がんでした。
祖母は人間はどのみち、がんか血管が切れて死ぬのだから、別に大したことではないと笑っていました。
ただ、これからは食べ物で何とかしなくちゃならないね。と言っていたのが強く記憶にあります。
たっぷり栄養取ると元気になるけど、がんも元気になるのだからやっかいだ。
最低限の栄養で生きていくしかないかね~と。
当時墨田区にある墨東病院で食事指導教室があり、祖母の代わりにしばらく通いました。
結局祖母の胃がんは、発見から28年。
全身に転移していても特にそれ以上という事なく、死因はがんでなく肺炎でした。
記憶では、かなり粗食であること。
毎日ゆっくりと長く歩くこと。
怒ったり、イライラしないこと。
家ではすぐごろごろ横になって体を休めること。
不思議と、ポジティブではなく、前向きでもなく、何かに強く希望があるわけでもなく、
ただ、淡々と生きていたように思います。
何もがんばっていない、かといってあきらめていない、プラスでもマイナスでもなく、ゼロの位置にいたのだと。
あと、養生訓をいつも読んでいました。
私も時間があるとパラパラめくって読んでいます。
何度読んでも、ほ~~そうか~~~と日々の暮らしを反省するので、なくてはならない本です。
祖母に必ず食べるように言われているものに、蓮根のきんぴら、干し椎茸と大根の煮しめ、人参、ひじき、ごぼうの炒め物。
日持ちするので、冷蔵庫に常に作って保存しています。
そのほかにも4種類ほど常備総菜があります。
玄米は必ず発芽するものを送っていただいて、専用の炊飯器で6時間で発芽させ、さらに寝かして3日かけて食べています。
外食はあまりしない分、玄米や調味料に少しお金をかけているのですが、私はほとんど一汁一菜で、家族はプラス2品くらい。
なので普通の家庭より食費は低いと思います。
きものにもハレとケがあるように、食事にもハレとケがあり、外食の時や友人との食事は何でも美味しくいただきます。
普段粗食なだけに、外食の美味しさは格別です(笑)
発芽玄米専用の炊飯器は「なでしこ健康生活」
超高圧炊飯器です。
ず~~と欲しかったのですが、ちょっとお高いので、3か月ぐらい悩んで昨年購入(笑)
これで6時間発芽させてから炊飯しています。
それまでは、普通の圧力鍋と土鍋を使って炊いていました。
病気になった体は食事で整えるよう祖母に言われてから30年以上経ちます。
若いときは目に見えた効果などなく、やったりやらなかったりの生活でしたが、45歳を過ぎたあたりから、老化のスピードがゆるやかになりました。
20代~30代の日焼けなどで出来たシミは、今は一つもないので驚きます。
いつ消えたんだろう~。
先生いつも何でそんなに元気なのですか?と生徒たちによく聞かれますが、40代よりも50代の方が気持ちは充実しています。
あ、それなりに更年期もあるのですが、ま~許容範囲かな(笑)