工房を持つこと
なかなかブログを書く時間がなくて、間が空いてしまいました。
最近はインスタには写真をアップしますが、ブログの方はやや遅れてしまいます。
米沢でろうけつ染で染めた自作の草木染の帯。
クロワッサンの撮影でも締めました。
新しく作っている工房や、新規講座クラスの準備などに追われて、あっという間に4月中旬。
不動産の契約、協会の規約の作り直しなど、弁護士さんや税理士さんとのやり取りも多く、苦手な作業も事務局の子達に助けられてもうすぐ全て完了となります。
私は染色の研究をしていますが、職人ではありません。
引き染めの修行をしていた時に師匠に工房を継ぐかと言われ、そのつもりで準備していた矢先師匠は他界。
草木染にこだわった師匠と、合成染料でなけれなダメだという息子さんとの間で草木染でやっていきたい私は折り合いがつかず工房はたたむ事になりました。
そして宙ぶらりんになってしまったその思いをお茶に向けてきました。
2014年のFacebookに先生が亡くなる前に投稿したものがありました。
この時は覚悟を決めていたのですが・・・・。
その後、細々と草木染は続けるものの、染め場がなければ大きなものは染められません。
しかし都内で染めの工房を持つことなど夢の話です。
それでも諦めずに、2年前米沢の新田克比古先生の唯一の弟子にして頂き(先生は弟子を持ちませんので)紅花染を教えて頂きました。
教えられることは全て教えた
そう言われて、東京でも染めができるようにと染めバスを特注で作ってくだいました。
新田先生は吉岡幸雄先生のお弟子さんでもあるので、染めバスは染め司よしおかと同じものです。
この染めバスが私の染めへの扉を大きく広げてくれる事となり、これさえあれば何とでもなる。
ならばこれを使える小さな工房を持とうと、前に進むことになります。
染めを研究する仕事をしていて、自分でも染められるのに他人の染めたものを着て仕事するのか?
これが100歳の師匠に言われた言葉です。
ようやくこの言葉に返事が出来そうです。