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柿渋のマスクでコロナ対策教室

2020年9月15日 23:04  草花の色 



日本における柿渋染の歴史は大変古く、平安時代の侍や山伏が着用していた「柿衣」から江戸時代の番傘まであらゆるものに使用されてきました。

勿論漢方薬としての効能も高く、高い殺菌効果、消臭効果がございます。

また防腐作用があり、即身仏(ミイラ)に塗布したり、魚網や釣り糸などの強度を増すものにも使われてきました。

私が柿渋染色をしていた頃は無臭のものはなく、渋柿を粉砕して発酵させるという昔ながらのやり方でとても臭いがきつく苦手な染色でした。

最近は無臭のものが開発され、そのような辛さはなくなりました。

木綿などに染めた後、生地が硬くなりますが洗濯をするうちに柔らかくなります。

先ほど奈良県立医科大学より、高濃度の柿タンニンでコロナウィルスが1万分の1以下に減少するとの発表がありました。

もしかしたら結局コロナを救うのは現代医学でなく奈良時代からの古き知識なのかもしれません。


人類が進化しているなどとは幻想にしか過ぎず、結局私たちは何も変わっていなく、ごく一部のことが猛スピードで進んでいるだけであり、その早さについていけない若者が心を病んでしまっているのが現状ではないかと。

私達にはゆっくり時間が流れていた頃の記憶があるので、その時代と今を比べて自分自身に赤信号を出せますが、今の若い子達はスピードの時代に生まれているので、比べる時代もなく赤信号が出せません。


日本の古くからの染色の技術が世界に役に立ってくれたらどんなに嬉しいかと。

熱い想いでこの先の商品開発を楽しみにしています。

柿渋の飴などが開発されるようです。



柿渋で染めた手ぬぐいです。

越前屋と書いてありますが、マークは三越です。

かなり古い手ぬぐいです。

柿渋染は防腐作用があるので、生地が長く劣化せずに保存できます。


マスクを柿渋で染めることはもしかしたら今までで一番安心できることのように思います。

暑い夏をやり過ごし、これからはマスクもつらくなくなって来るでしょう。

口に入る息が高濃度の柿渋でコロナ無害化に近づけるよう、しっかりと染めていきたいと思います。



「柿渋染めマスク緊急ワークショップ開催」

少し不安な冬に向けて、柿渋でマスクを染めるワークショップを開催いたします。

今準備中です。

こちらのブログで募集いたします。


染色用マスクに数限りがございますので、20名様程度の受け入れとなります。








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