ゆったりとした大人の着物姿を目指して
昨日は真夏のような暑さでしたので、一足早く小千谷縮を着てしまいました。
夏になると祖母の着物姿が鮮明に思い出されます。
くたっと緩く着たきもの姿に、襟にかけた手拭いで汗をふきふき扇風機の前でゆったり座り、
私が訪ねると、必ず近所の氷屋さんでかき氷をもらっておいでと大きなどんぶりを渡されます。
山盛りのかき氷に、練乳とカルピスと煮小豆を乗せ、頭の痛いのを我慢しながら一緒に食べた懐かしい記憶。
そんなことを思い出しながら、昨日は祖母のように少しゆったりと着つけました。
腰ひも一本のみで、襦袢の紐すらも抜いてしまってありますが、案外一日着崩れることもありません。
ですが、どなたにでもお勧めできるという訳ではありません。
腰ひも一本で着るには、体の使い方に工夫をしなければ、たちまち着崩れが起きてしまうように思います。
ここ最近半衿は「くのや」さんの「芯つき半衿」に定着しております。
忙しいときは半衿テープで、余裕があるときは針と糸で。
大嫌いな半衿付けでしたが、今は自分でつけるのが一番良い具合かと思っています。
プラスチックの衿芯を入れると固い印象になり、祖母のゆったりとした襟元が再現できないので、やはり三河芯しかないかしらと思っていたところへ、くのやさんの「芯つき半衿」に出会いました。
この半衿のおかげで、ふわっとした柔らかい感じの襟元になります。
プラスチックの衿芯やファスナー衿、半衿ごと洗える襦袢は少しお休みしています。
くのやさんの隠れたベストセラー商品と言われ愛用の方も多いと伺っております。
http://www.ginza-kunoya.jp/shopping/waso/a17b.html
若いときはきっちりと着る方が清潔感があって良いと思います。
ある程度の大人になったら、肩の力を抜いて、着物にきられるのでなく、きものをひっかけるような感覚で、ふわっと纏いたいと思っています。
時々季節によって、バッグの中身を変えています。
夏はしな布のポーチや刺し子の財布。
竹の簪や手拭い、水屋の前掛けなど。
昨夜は鮎の塩焼きと日本酒を頂きました。
じめじめとした湿気の暑さですが、私はこういう季節も好きです。