結城縮とこれからの予定
6月に入り、単衣の季節になりました。
半襟は絽になり、小物も薄物用になります。
私の着物は「結城縮」です。
正絹ですが単衣なので自宅洗いとしています。
絹は蒸れずに涼しく、この時期の不安定な気温をうまく調整してくれますので大変気持ち良いです。
小雨でしたら大島の単衣が良いです。
大島は多少の雨でしたら問題ありません。
帯は前回「雪乃つむぎ」の時にご紹介した榀糸を織り込んだ草木染めの帯(野の花工房)です。
今回の自粛期間はとても長く感じました。
まだまだ油断出来ませんが、日本橋三越の担当者と何度もミーティングさせて頂き、染めのクラスは7月から。
協会は6月末から再開いたします。
補講は都内の方を中心に少しづつ行います。
所属講師の為の復習会も40名のエントリーがあり、代表としては感無量でございます。
復習会の時に、今期の卒業生には認定書をお渡しいたします。
また、竺仙様のご協力を得て、竺仙の浴衣を学ぶ勉強会も同時に行います。
このことは次回のブログでまた詳しくお話しいたします。
日本橋三越様からは、伝統色彩士協会のコンテンツは今のような時期だからこそ前向きに開催できるものであること、染めのクラスも、お香のクラスも、和のパーソナルカラーのクラスも、マスクを着用して学ぶことに全く支障がなく安心安全なコンテンツであると高く評価していただけました。
皆さんも誇りを持って学びを続けて欲しいと思っています。
お知らせが一つあります。
「きものの四季」を卒業して、上のクラスに進まなかった方のためのディプロマクラスを数名のみ募集いたします。
事情により、今回は短期集中クラスとして5回をマンツーマンで行います。
どうしてもという要望が生徒さんからあり、私が今教えられる人数を3名程と考えました。
ご希望の方はご連絡ください。
また全く新規の生徒さんの募集はもう少しお待ちください。
お問い合わせをいただくことは、本当に嬉しことであり、興味を持ってくださったことに深く感謝いたします。
熱心なご質問なども出来る限りお返事はしております。
じっくりと準備が整ってから、新規募集とさせていただきます(秋頃を予定しております)
また次回からの募集に関しては、希望書の提出をしていただき決めさせていただきます。
協会のコンテンツは私だけでなく所属講師全員の大切なものです。
これからは権利侵害被害に遭わぬよう、一層慎重に進めていかなくてはなりません。
当協会は小さくともしっかりとした教育方針を持つ「色と着物の学校」のようなものであると考えております。
大学とはいきませんが、研究科などを設け、学びは長く続くものであってほしいと思っています。
これからの着物の業界は、物を販売するだけでは行き詰まることになります。
着付けを学べる無料動画なども多く、着物も通信販売でお手頃な価格のものが購入できます。
リサイクルの着物もネットで購入する方が随分増えました。
このような時代に、差別化するためにも学べることや体験することを多く提供することが大事です。
数カ月でしたが自粛生活の中で、購入した着物を眺めて楽しい時間を過ごした方はいるでしょうか?
その着物を着て友人と会いたい、食事をしたい、美術館に行きたいなど、行動を想定するからこそ楽しい気持ちになるのではないでしょうか。
ものはあくまでそのことを経験するためのツールであって、ものだけから幸せは生まれません。
これからはどんな商品も、質の良さや安さだけでは売れるという時代ではなくなります。
楽しいこと、ワクワクすること、ものとして手元にくるだけでなく、知識として増えていくことが重要です。
体験したこと、共有した時間の思い出は、ずっと心に残ります。
今は早く弟子達に会い、皆が元気である顔を見て安心したいと思っております。
秋には所属講師達による和のパーソナルカラーの診断会を新宿で開催したいと思っています。
草木染めのクラス、お香のクラスのお知らせはまたブログにて詳しく告知いたします。
ご興味がありましたらぜひお出かけください。