キモノのこと

前の記事 次の記事

何を頼りに生きるのか

2020年6月26日 20:53  




いつもブログをお読みいただいています皆様。

少し更新が空きましたが、お元気でしょうか。


幸い私の周りには弟子を含め皆が元気でおりますので、これが一番の喜ばしいことでございます。

伝統色彩士協会は徐々に活動を再開しておりますが、一つ一つのことを慎重に考え行動していくことには変わりません。


これから急速に世の中が変わっていき、人々の価値観も、物の値段も、生活スタイルも今までとは違って来ます。


今までもそんなに楽な世の中ではなかったのに、これからどうなっていくのでしょう。

先の見えない将来に不安しかないという人が大半です。

仕事のこと、家族のこと、そして健康のこと、お金のこと。

どこにどんな災難が待っているのか、いつ自分に降りかかってくるのか。

つい、日本全体が悪くなることばかり考えてしまいます。


今までは、友人と会って楽しいイベントに参加して、趣味にのめり込み、美味しいものを食べ、そのような時間で不安をかき消して来た方も多いと思います。

楽しい時間を多くとれば必ず良い人生が繰り返されるというポジティブな考えです。


しかし、心のどこかでそれはいっときのことであると、孤独に向き合えば虚しい思いがよぎってしまうこともあったのではないでしょうか。


「今は、何を頼りに日々を生きれば良いのでしょう」


そんな質問を弟子から受けました。


気の利いたお返事は何一つ浮かびません。

そんなことを考えずに強く生きなさいとも言えません。

弱い自分がいるからこそ何かを頼らねばならないのですから。


私は色々な方からメールを頂きます。

そして皆さんのメールの内容は結局同じような不安から出ているように感じます。


どうか見えない将来に怯えないでください。

強くなる必要はありませんが、怯えてしまったら小さな水溜りでさえ飛び越えることが出来ないのです。


もし失敗してもそれは敗者ではなく、まだまだ挑戦者であり続けなさいという事です。

成功してしまったらそれ以上の先がありません。

成功すれば今度はそれを維持することの不安が頭を擡げて来ます。


私も皆さんも怯えることなどなく、失敗も小さな成功も冷静に受け止め、淡々と進んでいけば良いのです。



さて先ほどの弟子の質問ですが

「何を頼りに生きていけば良いのでしょうか」


私も弟子たちも皆が人生に挑戦し続ける仲間です。

仲間がいる事は、頼りにはなりませんか?


私は弟子達を頼りに生きています。

伝統色彩士協会を支えてくれている沢山の柱が弟子達です。


そしてこのブログを長い間読み続けてくださる皆様も大切なお仲間であると感じております。


これからの時代は自分だけという考えを持っては孤独になるばかりです。

人との繋がりや、優しさ、喜びなどを共有する時間が持てることが幸せだと考えております。


動画を配信しています。

よろしかったらご覧ください。


https://youtu.be/-A5B2vggbAI


https://youtu.be/cuJtMtCDwJs





前の記事 
弟子を抱える責任とは

キモノのことTOP
 次の記事
道を作る〜竺仙浴衣勉強会
ページトップへ