絹でも洗えること
触れて気持ち良いことを大事にしています。
天然素材の持つ心地よさと、さりげない色の組み合わせが少し弱っている今の時代にはちょうど良いのかなと。
草木染めには元気をもらえる鮮やか色、優しく繊細な色がありますがどちらも人間にとってストレスのない色です。
もちろん身の回りのほとんどの色が合成染料にはなりますが、草木染めの色を中心とした組み合わせが私の着物のワードローブでは基本となっています。
せめてどこかに草木染めの一色をと考えて、伝統色彩士協会では帯揚げを染める講座を開講しています。
今回は、紫根染めで江戸の色と京の色の違いを染めるという講座でした。
お出かけしない時は補正をせずに。
お出かけの時は少しきちんと。
着付けもシーンによって変えています。
一番上の写真の左は、着物ブラジャーも補正も何もない家での着物。
真ん中はお出かけでしたので補正をしています。
右は着物ブラジャーのみです。
時代や流行が変わっても着物は変わらない
同じ形で同じ色で何百年という時を経て、今も私の生活の中にあるということが奇跡だと思っています。
ただ、一歩先に。
今のこの時代に寄り添える着物でありたいと考えています。
絹は人肌に親和性があると言われています。
絹を身に着けると心が落ち着きます。
しかし洗えないということは今の時代はとてもストレスになります。
洗える絹であったら・・・。
それを一つづつ解決していくことが一歩先の着物であると。
エドシカルでは撥水加工などを一切施さない無加工の洗える絹の長襦袢や着物を提案できるように準備中です。
もちろん生地だけではカバーできない部分を和裁士さんの縫い方や糸、採寸、洗い方など総合的に作り上げていくものです。
コロナに影響される日々はまだまだ続くと思っています。
皆さんの心が沈んでしまわないようにと心配しています。
着物と絹と、そして木綿と麻と。
天然素材の優しさで共に月日を重ねていける着物スタイルでありたいです。
エドシカルチャンネル「お江戸総本家」第3回目を更新しています。
ぜひご覧下さいませ。