50代からの着物と日本橋三越
9月に入ってもあり得ないほどの暑い日が続き単衣の着用を躊躇していました。
もう秋は来ないのだろうか?などど思ってしまうくらい、暑さとの戦いでした。
結局、浴衣や夏着物を9月中旬まで着用するという初めての事。
ようやく朝晩涼しい風が吹くようになり、単衣が無理なく着れるように。
大好きな丹波布の単衣と、福永世紀子さんの木綿帯。
またこの着物を着る時期がやってきました。
この夏は、ゆったりとしたワンピースを着る日も多かったのですが、その姿は暑さにやられてぐったりとし、くだびれた哀れな中年女性の姿でした。
ああ・・・私も随分と老けてしまったなと悲しくなりましたが、まあ健康であれば良しとネガティヴに考えないようにしていました。
しかし、そんな中でも着物を着ると突然別人のようになります(笑)
目の下のたるみ、染めても出てくるモグラ叩きのような白髪、痩せれば頬が痩け、太ればお腹が出るというダイエットが不可能なおばさん体型、次から次へと出てくる私の難題を、一瞬にして消してくれるのが着物です。
着物は着付けをしっかり行っていれば上手く体型を隠してくれます。
着物の持つイメージがそもそも若く溌剌とした女性のイメージというより、しっとりとした大人のイメージか、もしくは品の良いおばあちゃんという昭和のドラマなどのイメージが強いからでしょうか。
最初から若さというステージには乗っていないので、加齢の一つ一つを上手く飲み込んでくれるのだと思います。
若い子と同じ服装でいれば痛いでしょうし、いかにもおばさんのような服では悲しい。
その狭間に着物があるように思います。
暑さでくたびれていてもそれなりに(笑)
女性としての尊厳とか、プライドとか、いろいろな事が保てます。
昨日はプライベートで買い物があり、久々に仕事ではなくお客様として日本橋三越に。
夫の時計のオーバーホールや、知人の出産祝い、私の寝具とフェイラーの新作の猫タオル、食器をいくつか購入して、呉服にも寄って着物や帯などを見ました。
とても楽しい1日でした。
サロンで休憩してから、たねやの最中や夕食用に山の上ホテルの天麩羅などを買って帰りました。
着物姿の方が多くいらして、嬉しい気持ちになりました。
やはり日本橋三越は大好きです。
接客も気持ちよく、みなさん丁寧に色々してくださいます。
確かに百貨店は価格が高いものも多いのですが、それ以上に気持ち良いサービスでお買い物ができる事が一番嬉しい事だとしみじみ思いました。
若い時は同じものでもなるべく安く買いたいと思っていましたが、今は価格よりも接客サービスに重きを置いています。
多くのものを必要としないので、たまの買い物はゆったりと気持ちよくなれる場所でと。
これも年を重ねたからでしょうか。
お誕生日のメッセージなど皆様ありがとうございました。
寒暖差で自律神経などコントロールしにくいと思いますので、無理をせずにお過ごしください。