くらしのこと

前の記事 次の記事

コロナで変化した考え方

2020年5月15日 14:12  




おうち着物ですが、普段は洗える木綿などが多く、これは綿薩摩単衣で、家で洗っています。

半幅帯は、朝の忙しい時間にすぐに装着できるよう、好きな形に縫い止めて作り帯にしています。

着物暮らしに一番大事なことは、無理をしないこと。

面倒なことはしないことと思っています。

10分程度の時間でさっと着れるようにしておけば、毎日の繰り返しにすっと入って行きます。



私の住んでいる場所は、世田谷区の隣とはいえ同じ東京都とは思えない質素な田舎です。

古墳や小さな神社がいくつかあり歴史は古いのですが農村です。


地主は広大な土地を所有し、小作はその周辺に住むという区画の作りがあちこちに存在し、後は見渡す限りの畑ばかり(笑)

30分かからずに渋谷や新宿、表参道に出れるのですが、なぜかこの地域だけは随分と田舎に感じます。




知り合いの農家が多いため、野菜はあちこちでいただいたり、無人の販売所もあります。

更に自分でも格安で農園を借りましたので家族分の野菜はすくすく育っています。

この時期は、筍や山菜を頂いたりするのですが、見たこともないものも多く、叔母に聞いたりネットで調べたり、頑張っています。


アケビの芽は苦味があり、大変美味しく、ふきの皮をむく作業は子供の頃よくお手伝いしました。

たけのこも柔らかく、山椒の葉は、茎を丁寧にとり、から炒りしてふりかけにして食べています。




お水は買い物のついでに自然の湧き水や井戸水を自由に汲んで良い場所があり、ペットボトルに詰めてます。

定期的に水質検査を行っていて安心して飲める井戸水ですので、皆さん大変重宝しているようです。

このお水は美肌の水のようで、朝はこれで顔を洗っています。


コロナ自粛生活に入り、同時に大変忙しくなりました。

娘はしばらくオンライン授業のため10月まで家にいますし、夫も学校の教員ですので在宅ワークで家にいます。

朝起きてから寝るまでの間で、家事以外に自由な時間はあまりありません。

農家からいただく山菜や野菜のアク抜きや下ごしらえなどをしているとあっという間に午後になり、庭の雑草の手入れや畑の作業、買い物、掃除洗濯とすぐに夕方になってしまいます。

夜はすぐに眠くなってしまうのです。


娘がまた大学に行くようになり、夫が学校に出勤するようになれば私の時間が戻って来ます!!

それまでは、お湯しか沸かせない夫と娘のためにせっせと働くしかありません(笑)




資料をまとめたり、勉強をする時間は、常にまるおさんのお尻をよけながらの作業となります。


これが一番幸せな時間です。


人生は本当に幸せに満ち溢れていて、こんな風に生きていけることに日々感謝しています。

前向きな言葉を毎日口に出すことは、お金で物を買うよりも、心や体に良いことなのだとつくづく思います。


コロナは恐ろしく不安ではありましたが、生き方を見直す良いきっかけとなりました。

夜は早く寝て、朝は早く起きる。

布団に入って気がつくと朝です(笑)

毎回あまりの熟睡に驚いています。

ずっと時間がなくて出来なかった「楊貴妃の美の研究」も進んでおり、効果を実感しています。


若々しさとは、やはり内面からくるものです。

外側だけ塗り重ねても、心がポジティブで満たされていなければ美へはたどり着けません。

それがよくわかった2ヶ月でした。


これから猛暑の夏に向かいます。

熱中症にならぬよう着物生活も無理をせず、少しづつ洋服で過ごす時間も増やしてバランスよく生活しようと思います。


54歳という年齢はとても良いです。

何が良いのかと聞かれると明確には答えられませんが、とにかく安定しています。

誰かを羨ましいと思ったりすることもなく、今の自分で心が十分満たされています。


今までの4年ぐらいの中で、一番幸せを感じる日々を送っています。

幸せとは何かを教えてくれたのがコロナだったのかも知れません。



只今新しいカリキュラムを製作中です。実は昨年から少しづつまとめていました。

皆さんに喜んでいただけるよう、いそいで仕上げています。

これがもしかしたら「和のパーソナルカラー」の集大成かもしれません。

(なんだ先生ちゃんと仕事してるんだわ〜〜という声が聞こえてきそうです(爆))


前の記事 
中国製と日本製の違い〜美しい手紙

くらしのことTOP
 次の記事
美人の条件の変化
ページトップへ