くらしのこと

前の記事 次の記事

直して使い続けること

2019年10月25日 20:21  


雨の日が多いので、ここ最近は木綿の久留米絣のコートを着ております。

木綿ですので、多少濡れても問題ありません。


こちらに引っ越してからは、以前よりも着物での生活がしやすくなりました。

自分の好きなように伸び伸びとした生活が出来ております。

地に足がついた暮らしは、長年望んできたことです。


以前の都心のマンションは洗濯物を干すことが出来ませんでしたので乾燥機に頼ってまいりましたが、こちらには長い竹の物干し竿が2本あり、沢山の洗濯物が干せます。


洗濯物が自由に干せるという事はこんなに気持ち良いのだと、、そのような感覚をいつの間にか忘れておりました。

打ち直していただいた真綿ふとんや、綿の和布団もお天気が良ければいつも干しております。


パンパンと布団を叩きながら、祖母の姿を思い出したりして幸せに浸っております(笑)


以前は2、3年に一度、出家したいなどと周りに言って呆れられておりましたが、出家とは何もお寺に籠って修行する事だけではなく、髪を剃ることでもなく、日々の暮らし方を変える、住む場所を変える、悪しき習慣を断つ、時間を大切に意味のあるものとする、座禅などの内面と対話する静かな時間を持つなど、そう言うことを積み重ねていくことも修行であり、出家と同じであると言うお話を伺いまして、まずは身の回りを整えることからコツコツとやっております。

写経や写仏、また座禅なども少しでも毎日積み重ねていけるように、時間の使い方を工夫しております。



義母がお嫁入りの時に持ってきた会津桐の箪笥を、松本箪笥さんに削りなおして頂きました。

古い家に合うように、時代仕上げをしていただきましたので、ちょうど良く部屋に納まっております。

今の時代、新品の箪笥を購入する方がお安いと思いますが、お金をかけても直す事が義母の供養にと思ってお願いいたしました。


今の生活で私個人のものはほとんどなく、家も家具も着物も布団も全て義母と祖母のものでまかなっており、私のものは、広尾で使っておりました応量器と猫のまるおさんのグッズとPC、わずかな洋服数枚のみ(笑)

しかし、家も家具も着物も、直すことは買うことよりお金がかかる場合がございます。


お手軽に新品を買うことより、時間をかけて修復していくことも私には修行の一つと捉えております。



新しく購入したのではなく、床下収納から出た未使用の古い南部鉄瓶です。

これも随分重宝しております。

娘はティファールの電気ポットが良いと不満を漏らしておりますが、貧血気味の親子にとって大切な鉄分摂取でございます。



春から夏、初秋までは子供の頃の丈の短い絞りの浴衣と絹の絞りの兵児帯を寝巻きにしております。

愛着があり、お恥ずかしいのですがなかなか捨てることが出来ず今に至っております(笑)

もう少し寒くなりますと、着古した絹の長襦袢を改良したものになります。



前の記事 
満月はもう少し先に

くらしのことTOP
 次の記事
筋道の通った生き方
ページトップへ