都内で古民家暮らし
田舎暮らしや古民家暮らしに長年憧れておりましたが、現実は今の仕事や娘の学校の環境などを考えますと、やはり無理であると半ばあきらめておりました。
長く東京の中心に住んできて、楽しくもあり刺激的でもありましたが、生きるという意味では実体のない場所をぐるぐる回っているだけであり、何かに振り回されているような気がいたしておりました。
都心に住んでキラキラした世界にいることに疲れたのでしょうか(笑)
義母が亡くなり、古い家が残され、私はその都心から少し離れた静かで穏やかな場所に移れることにとても安堵いたしました。
以前から同居を願っておりましたが、気ままに生きたいとの希望で最後までおひとりで何不自由なく暮らしました(大変素晴らしい最期でございました)
近くに心安らぐお寺があり、祈りの場所があることも嬉しく、都内とは思えない環境に、ここなら田舎暮らしが可能であると、古民家再生としてもなじむであろうと思っております。
さて棟梁が一生懸命頑張って作ってくれております。
日本の男はこうでなくては!!というくらい格好いい姿で、思わず写真を沢山撮ってしまいました!
本物の男は背中で仕事をする!!なんて言葉が似合うような後ろ姿でございます。
左官やさんに塗っていただいたいる壁は藁を配合した珪藻土で。
キッチンは陶器の焼き物のタイルを張りました。
一枚一枚焼き色が違いますのでそれが味となり良い雰囲気になっております。
棟梁の背中を見て思ったのですが、男性も女性も若いうちは差がないものの、晩年にどう生きてきたかが必ず出ます。
男は背中で、女はどこで表現したらよいのでしょうか?(笑)
優しい笑顔でしょうか・・・・。
沢山の大工さんや、建具屋さん、デザイナーさん達の手で作られたこの家は、呼吸のしやすい、気の良い場所として皆様が楽しく過ごせるように再生されています。
完成までもう少しお待ちください。