渡辺淳一文学賞贈賞式・祝賀会へ
最近仲良くさせていただいている編集の友人に誘われてパレスホテルで行われた渡辺淳一文学賞贈賞式・祝賀会へ伺いました。
白洲正子、幸田文、志村ふくみ、私の尊敬する着物の先生方は皆さん作家としての確固たる地位を築いておられます。
私も、物書きへの憧れは非現実的な夢として、胸の奥深くに僅かですがあります。
どんなに恥ずかしい事でも、夢を持つことは自由であり、かなわないからこそ楽しい夢であると思っております。
今回授賞式に伺い、高樹のぶ子先生、浅田次郎先生など憧れの先生方が目の前にというだけで息が上がってしまい、空腹だったせいもありますが、ワイン一杯でふらふらに・・・。
渡辺淳一先生の作品は初期の医療を題材に書かれた物から入りました。
生家の父も兄も医療関係の仕事でしたので、私にとって身近なテーマでもありました。
その後「失楽園」という一つのブームを作られた作品を出されましたが、私はこの作品以降はあまり読んでおりません。
そういう意味で初期の作品が私にとっての渡辺淳一先生のような気がいたします。
主人公を父と重ねて読むのが好きでした。
私は生まれてすぐ養女に出ましたので、父に対しては一人の男性として、憧れの気持ちも多少あったように思います。
父はハンサムで頭が良く、厳しさの中に優しさがあり、周りの女性がみな夢中になってしまうのだと叔母から聞いていました。
この日は、5月ですがとても暑く、単衣とも思いましたがホテルのパーティですので紗袷を着用いたしました。
本来ならば単衣と絽の間のわずかな時期だけ着るものですが、6月になればもう暑くて着れそうにありませんでしたので、自分の中で良しと決めて。
周りは出版関係の男性が殆どでしたので皆さんダークスーツ。
後半から銀座のお姉様方がお見えになりましたが、皆さん華やかなお着物やドレスでしたので、私は地味目な色の着物にしておいて良かったです。
祝賀会のあと友人とは場所を表参道に移し、これからの仕事のことややるべきことなどを語り、あっという間に遅い時間に。
彼女は頭の回転が速いので、言葉より先に感覚で理解するような感じです。
結果を出してきた女性ならではの強さが好きです。
今回受賞なされた「東山彰良」さんの「僕が殺した人と僕を殺した人」は一昨日アマゾンで届きました。
週末に読む予定です。