キモノのこと

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紅ミュージアムでの満席御礼

2018年9月20日 12:31  

今週の日曜日には表参道の紅ミュージアムにて講演がございます。

今年は、今まで受講なされた方はご遠慮いただきましたので(大変心苦しいのですが)お申し込みを半年前から2ヶ月前とわりとぎりぎりにいたしますことで、告知からの余裕をもたせましたが、開館30分以内に満席という例年以上の人気講座とのご連絡を頂きました。


20名様のキャンセル待ちという事ですが、今年も急いで申し込みしましたが席を獲得できませんでしたとのお客様からのメールを頂きまして、大変申し訳なく思っております。

現在個人診断は紹介制のみでお受けいたしておりまして、なかなか表に出ての事がございませんので、一気に申し込みとなってしまったのだと思います。


和のパーソナルカラーは伝統色彩士協会のコンテンツの一つでございまして、草木染を原点とした日本の伝統色をもとに似合うお着物の色を見て差し上げるものでございます。

設立当初は似合う色や柄、イメージなどを総合的に見させて頂きましたが、最近はそれだけでは解決できない診断が多く、長いお時間を頂戴いたしますので現在は紹介制のみで承らせて頂いております。


着物を着るという事だけでなく、お手持ちの着物・これから欲しいもの・なりたい自分・今の着姿の不満なところをお聞きして、どのように改善していくかをアドバイスさせて頂いております。


40代50代60代と変化していく30年間で、ご自分に似合うものを正確に知り大切に育てていくことが大事であると思っております。


着物は自分の手で一枚一枚重ねていくものでございます。

その日の気持ちの表れが着姿にでるのはご承知の方も多いかと思います。

自信をもつこと、他者の目ではなく自分の為に着るという気持ち。

慎み深くエレガントであること。


「着物エレガンスルール」


ある程度の年齢を過ぎた女性は全体的な所作が洗練されることで、着物の袖口に、襟元に、裾回しに、すっきりとした足元に、様々な美しさが匂いたち、大人の深みのある女性へと進化していけるのです。


私もまだまだ到達できてはおりませんが、日々そのようになれるよう努力をしております。



単衣の結城縮です。

反物で一目ぼれ致しまして昨年仕立てましたが着る機会がありませんでした。

今年はようやく着ることが出来て嬉しいです。

三浦清商店の絽塩瀬の半衿に、ゑり正さんの楊柳の単衣用帯揚げ、絞彩苑の帯締め。


今現在、着物周りは快適さや便利なものが沢山生み出されています。

私もそれらを使うことは好きですし、便利さに感嘆することもございます。

ですが便利で快適な事はエレガンスから遠ざかる事。

それだけに頼らないよう気を付けております。


エレガントになるためにはまずご自身をよく知ることが大事です。

見たくない部分から逃げずに、それを認めどうやって直すのか、直さずに良くする方法にどのように持っていくのか。

それが積み重なりますと着物は向こうから寄り添ってくれますし、長年の素晴らしいパートナーとして側にいてくれるものだと思っております。


今までお好きでした音楽、雑誌、映画、ファッション、旅行、ご自身をとりまく環境などをお聞きして、これからの30年後の経済状況などもふまえて、どのような着物をそろえるか、どこで購入するか、何が必要か。

また年齢に応じて、コーディネートを変えていく必要があるか。

最終着地点にどのような女性になっていたいかなどをご一緒に探っていくのが、和のパーソナルカラー代表としての個人診断になります。



雨の日が多く、秋用に「ぜん屋」さんでの晴雨兼用草履を新調いたしました。

濃き紫の台に、白い鼻緒、前坪は蘇芳でございます。

草履はいろいろございますが、朝お天気が良くとも夕方雨が降ったり致しますので、結局通年このタイプの草履ばかり履いております。

台も鼻緒も江戸好みの細目です。

草履は自分の好みより、私の雰囲気をわかってくださっているお店のかたに選んでいただいた物を迷わず購入致します。

殿方の目線の方が草履はいいようです。。




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