甲乙つけがたし
甲乙つけがたいという言葉がありますが、乙があるなら甲は一番手となります。
甲高いという言葉があるように、甲の方が華やかで前に出るというイメージであります。
若い女性の声など、甲高いとよく言います。
乙というのは2番手ですが渋くて地味。しかし品があるというイメージ。
「粋」「寂び」「味」など。
乙な味とよく言いますが、単に美味しいということではなく、味わい深いとかちょっと変わっていたりしている深みのあることを言ったりします。
着付けでも甲の佇まいと乙の佇まいがあると私は考えています。
甲は若く華やかさを求め、乙は渋く上品であることなどですが、年齢関係なくどちらもご自身が着たいと思うイメージでお考えになれば良いことです。
この年齢だからこうでなければいけないということはありません。
昭和の時代は、30歳になったらこの色、40歳になったらとこれと着物の色や柄なども決められてしまう事が多くありましたが、今は呉服屋さんの意見よりご自身の意見を優先して購入できる環境です。
その分とても自由になりました。
時には年齢よりも渋く、気分転換に若く華やかにとその時々で楽しめると良いです。
今回の写真は両方とも最近のものであり、紬の方は髪の色も黒くメイクもあっさりとしています。
眉に角度を付けています。
地味上品をイメージ。
やわからものは先日の写真で、帯揚げや帯締めにもピンクなどを使い髪も少し明るくしています。
前髪を少し下ろし、眉は平行眉にしています。
華やか若作りをイメージ。
夫からの評価は「若作りもたまには悪くないんじゃないかな」
ここで重要な一言
「たまには・・・・・・」
たまには・・・・。
そういうことです(笑)
でももし将来、孫ができたら可愛いおばあちゃんになりたいなとは思っています。
日本橋三越「吉田雪乃のモダン着付け」満席となっております。
キャンセル待ちの方は申し訳ございませんが、2回目の開催をお待ちくださいませ。