9月募集の新規講座について
墨色の麻の着物は銀座の灯屋さんで購入しました。
この着物ですと、仕事という気持ちになるので、堂々と電車に乗れます(笑)
先月は浴衣の授業があり、一度浴衣で日本橋三越まで行きましたが、こんな時期ですので若干人の目を気にしてしまうという小心者です。
若い時に資格ブームという波が何度かあり、随分いろいろな資格を取ってみました。
何を取ったかさえも忘れるほどのものですが(確かアロマ系だったような気がします)今も人生において役に立っている資格は2つだけです。
一つは茶道教授、もう一つはソシエ時代のゲランパリのディプロマです。
東京アナウンス学院の教育実習生として研究科に在籍し、ラジオ日本の番組をやらせていただいてましたが。22歳で結婚して一旦家庭に入りました。
しかしもう一度何か別の仕事をしたいと思い、夫に頼んで通わせてもらったのがIBAという学校でした。
25歳ごろに入学したと思います。
朝から夜まで毎日勉強でヘトヘトな私に、夫がお弁当を作って送り出してくれたことは今でも感謝しています。
当時どうしても外資系のホテルで働きたいという憧れがあり、フォーシーズンズホテルのエステ勤務の資格を取りたかったのです。
今でこそ多くの外資系ホテルがありますが、当時はフォーシーズンズが日本で初めての外資系ホテルでした。
接客マナーはJALの教官。メイクやパーソナルカラーはゲランパリの教官。東洋医学や皮膚科学、生理解剖学、栄養学、化粧品学などを学び今の私の基本がそこからスタートしています。
体力的にかなりきつく、帰宅後も復習をしないと追いついていかず、睡眠時間が3時間という日が一年以上続きました。
もちろん家事などは全く出来ず、夫にも迷惑をかけてしまいました。
その後銀座に一旦配属され、勤務と勉強をしながらもう限界かと思った時、フォーシーズンズホテルの辞令が出ました。
朝の朝礼で辞令をもらった時は泣き崩れてしまった事を今でも鮮明に思い出します。
多くの人が望んだフォーシーズンズホテルでしたが、ベテランの先輩方についていける新人は2名だけでした。
結局は、ホテル内で一切日本語禁止でしたので、ランチの時も同僚と話すときも、全て英語でなければならず、ストレスで体調を崩していくことになります。
当時はホテル敷地内に紛れ込んだ猫とも英語で話さなくてはならいと思っていて(笑)心休まる時間がありませんでした。
しかし、苦労して勉強したことは30年過ぎた今でも人生の役に立っています。
簡単に取れる資格に全く意味がないわけではありませんが、その先が大事なのです。
資格は入り口であり、そこから長く勉強を続けて自分独自のものを作り上げていかねばなりません。
協会の講師も染色や江戸化粧など和の文化を今でも学び続けています。
もちろん経験を積むための診断アシスタントも積極的に入って、実力をつけていって欲しいと思います。
9月に入り、ようやく協会の12期の募集を致します。
今までは一年をかけて勉強するのが当協会のシステムでしたが、コロナにより地方の方の移動が容易でなくなったことを踏まえて、今回はリモートも含め5回〜7回(予定)を目安に卒業となります。
しかし、診断の実技は何度も何度もトレーニングしなければなりません。
それはリモートでは出来ませんので
今回は私がマンツーマンで指導する特別クラスとしてごく少人数の募集になります。
またこちらのブログでもご紹介いたしますのでもう少しお待ちください。