変わるもの残すもの
髪を切ったら少しづつ粋でモダンな着物にも挑戦しようと考えていました。
ジュサブローの着物と帯です。
若い頃、格好いい大人の女性に憧れましたが、むしろ20代の頃の方が今より大人だった気がします(笑)
角が取れて丸くなり優しくなることは良いのですが、弱くなった部分を幼稚さで誤魔化しているのは自分の嫌な部分です。
先日、日本橋三越の講座の帰りに、高島屋さんの東西名匠老舗の会に寄りました。
日曜日の夕方だったからでしょうか、ほとんど人がいないので少し寂しい気がしました。
この数年で急速に世の中が変わっていくのは仕方のない事ですが、難しいことは正解不正解がはっきりしないまま進んでいるということです。
今は誰もが将来に不安を抱かざるを得ない状況であり、そのせいか漠然とした経済的な不安で買い控えもあるでしょう。
外食も少なくなりました。
外食は、食べていない時はマスクをつけなければならず、ちょっとでも外したままで話をすればすぐにお店の方に注意されます。
それが何回か繰り返されてから、外食が苦手になりました。
マスクが苦しいので、仕事が終わったら早く家に帰って外したいというのが本音です。
(三井不動産)
日本橋を歩いていて知りましたが、いよいよ日本橋一丁目中地区市街地再開発事業が始まりました。
江戸時代初期から店を構える寝具の西川ビル、オムライスで有名な「たいめいけん」、野村証券ビルなど、なんと27個ものビルが一気に解体されます。
そして「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」というヒルトン最上級のラグジュアリーブランドのホテルが入る高層ビルが建ちます。
デザインアーキテクトには、日本橋三井タワーや室町三井タワーなどをデザインしている「ペリクラークペリアーキテクツ」を採用とし「着物・川・暖簾」をイメージ、角度を振りながらセットバックする「スウィングセットバック」が特徴とされるそうです。
また内閣府の出したイメージパースの中に、着物の女性が描かれていたことも嬉しいことでした。
着物というコンテンツが未来に向けて残されるのであれば、どう残していくのか。
中途半端に洋に媚びたものに価値はありません。
そういう意味で伝統色彩士協会は、日本の伝統色や染め方などを学ばせています。
新しいという事は古いものを現代に適応させながら再現することでもあります。
私の家は一見すると古い日本家屋ですが、建具などもわざと古く見えるようにデザイナーさんに新しく作ってもらっていて、照明も水周りも最新型のものを入れています。
ですので、古い生活のように見えて、実は広尾のマンションの時よりも最新型の生活になっています。
古いもの、新しいもの、残さない事、残すことのさじ加減がこれから求められる事と思います。
出典:内閣府
伝統色彩士協会は、日本橋三越で長く講座を担当させて頂いています。
世の中が急速に変わっていく中で、日本の女性らしさを研究し、残し、追求していくのが使命であると思っています。
4月から日本橋三越の新規講座がスタートします。
次のブログで詳しくご紹介いたします。