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100年後の糸と布~ミナペルホネン

2017年12月9日 20:25  

先日エンサイクロペディア・シネマドグラフィカを見るイベントに参加してきました。


エンサイクロペディア・シネマドグラフィカは「EC]フィルムと呼ばれこの地球上に存在する文化・習俗などを映像の百科事典として残そうという試みであり、1950年代にドイツ人がはじめたものです。

音声などは一切ない記録用の映像です。

今回はカレン族、中央ヨーロッパ西モラビアなどの紡ぎと織などの作品と、日本の昭和村のからむし織の映像。

そして藤井光監督のコク/2015~2016

mina perhonen。ミナペルホネンの記録映画。

これらを、映像人類学の分藤大翼さん、ミナペルホネンテキスタイルデザイナーの田中景子さんによるトーク―などを交えて鑑賞するというイベントでした。

日本での染織にしか目がいかなかった私も、最近は人類としての糸や布について考えることが多く、大変勉強になる時間でした。

そう考えるようになったのは、まず自分で織るようになったこと。

それからインドに赴任している奥村女史から送られてくる、インドやブータンなどの地方の染織の現状の様子。

物が出来上がるまでに関わる人間の営みや背景。

それらに強く惹かれるので、表面的なデザインだけでは惹かれることはあまりありません。



染織の話については、昭和村の事や、日本だけでなく他国の現状などかなり長く語ってしまいそうなのでここでは控えます。

しかし今回のミナペルホネンのフィルムは、素晴らしかったです。

誰がどんな風にデザインを起こし、どんな場所でどんな人がどんな機械で織るのか、出来上がった作品がどこの店舗でどのようなショップスタッフの手によってお客様まで届くのか。

華やかなことは一切なく、すべてが淡々と進められています。

自分の持ち場持ち場をしっかりとこなしていく、職人の集まりでもあり、それぞれがプロに徹しているのだと思います。

昔のきものの世界と同じです。


今のきものは、白生地も、染も、刺繍も、仕立ても海外に頼る部分が多いですが、ミナペルホネンは良くわからない産地の糸は使わない。日本の工場で日本の職人の手だけで作られているのです。


100年後に残していけるもの。

着物という形にとらわれなければ、布という形で繋いで行ける。

きものを大切に思うがために、職人さんの残れる道にわずかでも希望があるのなら、素晴らしい事だと思います。


https://ameblo.jp/erica-sakurazawa/

さて、先日友人で漫画家の桜沢エリカちゃんと、青山で開催中の「シムラの着物 ミナの帯」へ。

その時の様子は彼女のアメブロでご覧ください(^^♪



 

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