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木綿の着物生活

2020年4月24日 12:47  木綿



木綿の絣の着物に、同じく木綿の型染めの帯です。

どちらもザブザブ家で洗えます。


4月ですが、毎日単衣を着ております。

暑いからという理由ではなく(実際は寒い日がまだまだ多いです)メンテナンスの問題で、悉皆に出す着物を少なくするため、自分でメンテナンスできるものだけをなるべく着用しております。

正絹の紬も単衣のものは自宅で洗っております。


もちろん高価なものや、お出かけ用のものは悉皆に出しておりますが、それらは普段着では着用しておりません。


先日ようやく着物の整理がひと段落致しました。

しばらくは茶会も難しいですし、パーティーや食事会も開催されないと判断いたしまして、色無地や訪問着・袋帯などを全て着物キーパーに入れ、押入れの奥にしまいました。


コロナの収束が見えてまいりましても、大勢での密な行動はできませんでしょうから、いずれそのような日がまた来るのを楽しみに、しばしのお別れでございます。


そして良く使う箪笥には、木綿・銘仙・紬・小紋などの普段着を入れ、同じようなもので着まわしております。

周りの方に、このような時期にと言われぬよう、地味で質素な姿の中に自分らしさが出るよう工夫をいたす毎日でございます。


着物は私にとって、生活着です。

また仕事でもあります。

着ないわけには行きません。

もしこの先非難されることがございましたら、その時は二部式の上着にモンペを履きます。


スーパーや民家の前に、手作りの布マスクが「ご自由にどうぞ」と置かれるようになりました。

みなさんが沢山作られていて、やや余り気味なのでしょうか。




私もマスク用に購入した晒しの残りで、半襟を沢山作りました。

木綿の半襟は、普段着に通年使えます。

しばらくはこの木綿半襟で一年中大丈夫です。

今までのように、塩瀬や絽や絽チリや麻やしじらなどど、月ごとに半襟を細かく変えていく気力がありません。

晒しでしたら、草木染めができますので、自分で薄く染めて色を楽しむことに致しましょう。



毎日、土手を散歩しております。

平日は殆ど人がおりませんので、安心してお散歩ができます。

お買い物は、我が家で一番若くリスクが少ない娘が行ってくれております(笑)

娘から、私と夫は年齢的にリスクがあるからスーパーには行かない方が良いと言われました。


講師の志村が敷物を作って送ってくれました。

この生地は以前落合の二葉苑さんで買い求めたものでございます。

彼女に二部式の着物などの作り方を教わっていた時期が懐かしく思い出されます。

落ち着いたら、また教えていただきましょう。




ちり紙は、大変快適に使っております。

やはり、私はトイレットペーパーより、ちり紙の方が好きです。

最近のちり紙は、もちろん水洗用ですし、柔らかく使いやすいのです。




最後に、私は「はなまるマーケット」に出させて頂き、それがきっかけで前職で大きく成長する事が出来ました。前職での成功は番組の皆様のおかげであり、岡江さんや、やっくんの暖かいご紹介のおかげでもあります。


ロケの事、スタジオ収録の事、色々と思い出し、昨日はとても深い闇に落とされたような気持ちでございました。

明るく元気で、着物の似合う憧れの女優さんの一人でした。

実はとてもショックで言葉に表現できません。


心よりご冥福をお祈りいたします。




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