伝統色彩士養成クラススタート
昨日より、いよいよ伝統色彩士の養成クラスがスタートいたしました。
約一年間日本の色ついてしっかり基礎を学んでいますので、これからは人に診断をしてさしあげるために訓練を積んで行くことになります。
26名の診断士が春には誕生いたします。
私の生徒さんとして学ばれた方はもう何百名いらっしゃるかわかりませんが、本部に残り内弟子のような形でお仕事や雑務、運営に携わっている講師会は、52名所属しておりますので、今期を入れますと78名となります。
「きものの四季」の受講生の間はどこかお客様の立場ではありましたが、養成クラスに入りますと「お弟子さん」という立場になりますのでいままでのようには参りません。
何としても一人前の診断士として仕上げなければなりませんし、私も力が入ります。
長い時間かけて教えてきたことを無駄にしないよう、一粒もこぼさぬよう、頭と体に叩き込んで行って欲しいと思っております。
診断に必要なトーク力。
美しい姿で診断をするための手のスナップの使い方、肩の使い方、重心の取り方胸や腰の位置。
どんなお客様がいらしても自信を持って診断が出来るよう、様々なシュチュエーションを想定して覚えていかねばなりません。
伝統色彩士協会の診断士は、ただ似合う色を見るだけではなく、着物のカウンセラーのようでもあり、色彩のプロでもあります。
また着物を着ることが楽しいと思ってもらえるように、先導する先生でもあります。
診断士の個性がきちんと立っている事も大切です。
高価な着物を着ることが素晴らしいのではなく、どんな着物であっても組み合わせや色の選び方で美しい姿になれるのだということをお教えするために存在するのが私達でございます。
お弟子さんとなりますとこれから長いお付き合いが始まります。
色だけでなく様々なコンテンツを私から学び、それをご自分の引き出しとして膨らませ次に繋いで行って欲しいと思っております。
協会の目的は全国でお弟子さん達が活躍すること。
着物を通して大人の女性が輝ける場所を作ることでございます。
私自身は完全な自然染めの研究と原料の調達に専念したいと思っております。
信仰の中にある染めの世界をしっかりとお伝えしていくことが、故吉岡先生のお伝えしたかった世界であるのではないでしょうか。
旅は苦手ですが、弟子と一緒に自分の足で全国を歩いて今まで以上に研究に専念したいと思っております。