足袋で美しい足に矯正する
男性に素足をあれこれながめられるというのは、なんとも恥ずかしいもんです。
(お見苦しい写真で失礼いたします)
左が、普段用の足袋。
右が、矯正後の足袋。
足の形が綺麗かどうかはあまり自信がなく、白く細く、白魚のようであれと祖母に何度も言われましたが、夏にミュール、通年ハイヒールと散々無理をしてきた足は、トラブルも多く外反母趾気味でした。
着物を毎日のように着るようになって靴を履かなくなってからは、少しましになってきて、今はまっすぐに整っています。
とはいえ、祖母の言う細い白魚とまではいかず、やはりコンプレックスの一つでもあります。
京都のお誂えの足袋やさんがもうお願いできない状況であると聞いて、どうしたものかと昨年あたりから悩んでいましたが、
友人から四谷の「むさしや」さんがいいと聞いて、とりあえず行ってみることに。
お誂えはもう勘弁してくださいという苦渋の表情をされるのでは・・・・と不安に思っていましたが、優しそうなおじさんでほっと一安心。
むさしやさんでは、何に使う足袋かときかれ、お茶をやるなら点前をするのか?水屋で履くのか?お客で入るのか?などど聞かれ、ちょっと言葉につまってしまいました。
そんなことを考えて足袋を買ったことがなかったからです。
お話を聞くと、まあ確かにとうなずくことも多く、まだまだ知らないこともあるんだわ~とためいき・・・。
かいつまんで話すと、点前をやるなら長時間の正座用に、甲高で足首が緩め、でもぬげないように長さは少しきつめで。
水屋は一番足元を見られる目線なので、横から見てシワのない足袋で、きりっと美しく。
お客として入るときも、正座用にややゆったり目で。
お茶でなく、普段よく歩くのなら、足首をしっかりホールドしてきつめの方が疲れにくい。
緩めの足袋は足の形を悪くするうえ、腰にも負担がかかる。
こちらでは五行法という診断で、足の裏や指をさぐって頂き、内臓のどこが弱いかなどを見ながら採寸します。
私は心臓がやや弱い・・(少し自覚があります)ストレスで血圧が高くなりやすいなど・・・・・。
そんなこんなで、ひとまず、最初からきつめは慣れてないだろうから、程よいものからスタートして、最終的に一番細身を履けるように矯正していくのが良いという事。
きつめが大丈夫になったら、程よいものはお茶用にまわす。
とはいえ、おひとりで作っているので、お願いしても3か月はかかります。(私は最初は既製品で調整するので在庫が2足ありました)
それも年齢的にいつまでも作れるわけではないので、もしこの形と決まったら、一生分を買っておくのが良いのでは?と笑っておられました。
いやいや笑い事じゃなく、私は一生着物と共に生きていく人間なので、何かがなくなるというのは非常に困るコト。
一生分とは無理な話ですが、とりあえず20足でもあればなんとかなるのでは?と真剣に考えています。
おじさんが病気にならず元気でいてくれることを願うばかりです。