SDGsなリサイクル着物の勧め
昨日の染色クラスで皆に驚かれたのですが、ブログに書いた昭和のゆったり着付けは、一旦綺麗にいつも通りに着付けてから崩しています。
ですので、普通の着付けであれば20分もあれば着れますが、そのあとに崩す時間がかかるのでトータルで40分以上かかります。
何十年もピシッと着付ける癖がついていて、そんな簡単に最初から崩しては着れないのです・・・。
一旦いつも通りに着付け、それから帯板を抜き、帯揚げをぐしゃぐしゃとし、衿もとをぐ~っと開いて、上半身に緩みを出しています。
こんな面倒な作業をなぜ?と思いますが、これを繰り返していればいつか私らしい崩した着付けがささっと出来るようになるかと。
さて、このゆったり着付けですが、やってみると一点だけ困ったことがあります。
それは私の持っている全ての着物が大き過ぎる・・ということです。
帯も長過ぎるし、裄丈も長すぎます。
補正をしないので、今までのサイズでは大き過ぎるのです。
裄丈が長いとせっかくのゆるっと着付けが野暮ったく、格好悪いのです。
いや皆さん裄丈長過ぎるのではないでしょうか?
洋食文化が主流となって体が西洋化しつつあるといっても、30~40年前の女性よりそんなに手が長くなっているとは思えません。
日本女性は背はそのままで手だけ伸びたのでしょうか(笑)
祖母や叔母の着物の裄丈を悉皆屋で長くしてもらっていたことを反省するのですが、今から短くするのもどうかと思うので、持っているものの中で短いものだけをよけて、当分はそれを着まわそうと思います。
それでも足りなかったら、この際小さめのサイズのものをリサイクルで探すしかありません。
今の時代はネットで状態の良いものが買えます。
着物はSDGsの上位に匹敵する素晴らしい物です。
江戸時代は着物はリサイクルが殆どでした。
昔は誰でも和裁が出来たので、自分か家族が直ぐにサイズを直せて何も困ることはありませんでしたが今はそうはいきません。
その分リサイクルのサイズは豊富にありますのでその中から選べます。
着物人口が少ないのにリサイクルは豊富にあり、まさに天国となっています。
選び方や色の組み合わせがわからないときは伝統色彩士協会の和のパーソナルカラー診断を是非お受けください(さりげなく宣伝)
最近悉皆でも、一回の丸洗いで抗菌作用や防臭作用が何年も続くという加工もあり、そういうものを利用して気持ちよく着れるのです。
それが勿体ない場合は私のように着物にお香を焚きしめれば問題ありません。
虫干し&お香焚きしめで、そんなに頻繁に洗わなくても大丈夫です。
この伏籠は、運動会の玉入れです(笑)
千葉県成田山の藤倉商店で購入できます・・・大と小があり、これは小で4500円ぐらいだった気がします(あやふやな記憶です)
できればお香は薫衣香が良いですが、沈香や白檀で大丈夫です。