お金のかからない和の暮らし
きものが中心の暮らしはお金のかからない暮らしでもあります。
ところどころに板締め絞りがあしらわれた紬です。
私はもうかれこれ6年ほど着ています。(祖母のきものなので実際は50年ほどになります)
黒いきものはあまり得意ではないので、枚数は少ないです。濃い色のきものは藍が多いです。
この紬は同じ黒でも草木染のやわらかい色なので気に入っています。
ところで、きものが中心の暮らしをしていると、不思議なことにお金がかからない生活になっていきます。
一般の方々はきものはお金のかかる趣味だと思っているようですが、それはごく一部の事のように思います。
きものには流行がありませんので、何十年も着れるという事では究極の節約アイテムです。
とっかえひっかえでなく、気に入ったものを毎年毎年丁寧に着ていく。
このスタイルであれば、たまに小物を新調するだけでの出費で十分です。
また、きものを着ることが洋服と違ってお手軽な事ではないので、日々の小さなことに手間をかけることが億劫にならなくなります。
毎朝、漢方を煮出したり、盛り塩を変えたり、丁寧におかゆを炊いたり。
仕事が立て込むときでも、自分の時間の配分を崩さないようにすることが健康維持かと思います。
我が家は、事務所兼自宅ですので人の出入りが多く、いつも気持ちよくお越しいただけるように盛り塩を玄関に置いています。
お塩は伊勢の二見ヶ浦の純国産自然海塩です。
この塩は浄化作用が強いと言われているので、私はお風呂にも入れたり、歯磨きや口をゆすぐ時にもつかっています。
入浴剤はこの塩と漢方茶の出がらしなどを混ぜています。
最近は重曹にもこの塩を混ぜてお掃除に使っています。
お掃除と浄化が一度にできて気持ち良いです。
お金もほとんどかかりませんしね。
盛り塩の型があったのでそれで作るようにしたらとても美しくできました。
やはり、この形が一番いいですね。
外食をしない日はなるべく粗食にして体調を整えています。
最近の贅沢は赤米を少し混ぜて玄米を炊くこと。
赤米はお高いので、いつも少しだけ混ぜています。
実はお味噌は自分で作っています。今年もそろそろ仕込みの時期ですね。
毎日食べるうるめいわしは、熊本産ですが、申し訳ないくらいにお安くて・・・(汗)
今抱えている日本の様々な問題をおもえば、今までの暮らしを見直し、無駄を減らしていくことが大切です。
すべて我慢するのではなく、使う時は思い切って使って、それを本当に宝物のように大切にしていく。
当たり前のことですが。
大切なものを使い切る習慣がないと、自分のことも他人のこともおざなりで、使い捨ての思考になってしまいます。
私は気に入ったきものを長く大切に着ることで、結局は自分を大事にしているのだと思うのです。
自分の心を丁寧に扱っている。だからいつもちょっぴり幸せなんだと思います。