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50代以降の顔年齢・色・骨格診断

2021年4月1日 14:34  





「大人女子の為のパーソナルカラー」


大人世代のパーソナルカラー診断とは45歳〜以降の肌質「くすみ肌」に特化して、通常の理念とは違う診断方法をとっています。


化粧品メーカーの花王の発表によると、40代半ばから50代の肌の明るさは20代後半の半分以下に低下し、肌の黄色味は2倍近くに上昇していることがわかっています。

振袖診断をしていると、肌の艶や張りのせいか、多少の似合う似合わないはあってもどんな色も着こなせてしまう若さがあります。

しかし年齢を重ねると似合う色と似合わない色がはっきりとしてきます。

さらに50代に突入すると診断結果がどの方も同じように出てしまうのです。

原因は、メラニン(褐色色素)の増加によるもの。

加齢による小さなシミや色むらが顔色を変化させていくのです。

若い頃に桜色の肌であっても、50代以降は黄色味が強くなり、その黄色はパーソナルカラーで出る青み黄みというくくりではなく、「加齢によるくすみ色の肌」という厄介な肌色に変化しているのです。

黄色人種の私達の肌はくすみが進むと厄介です。


くすみに必要な色は、

「浅き黄」うこんなどのこってりした黄色ではなく、冷たさのある青み寄りの黄色です。

「水浅葱」くすみに対し明るさを出すために使います

「灰紫色」くすみと血色の悪さには透明感を出すように。

「裏葉」赤みのあるくすみ肌や色むらのある肌に。

「藍」輪郭がぼやけた顔色に青みの一番強い色を。

「蘇芳」大人世代の赤の万能色

フォーシーズン診断や、今までの和のパーソナルカラーとは少し違う診断方法です。


大人世代の骨格診断も違ってきます。

更年期を境に女性ホルモンが低下することでエストロゲンが減り、太りやすくなります。

痩せてダイエットをしても若い時のスタイルを保つことは難しく、それは自然なことであると思います。

重心が下がっていくボディラインをしっかりと理解して、お腹周りの肉付きを悪者とせず、うまくカバーする方向で考えます。


大人世代の骨格診断

一般的な骨格は、ストレート・ウェーブ・ナチュラルという風に分かれるものですが、50歳前後からはもはやそのような分類に当てはまらなくなってきます。

肌の色がもれなく加齢で黄色が増すように、体の作りも重心が下がりバストの位置は下に、お腹周りに肉がつき、下半身がもたつき上胸の肉は削ぎ落ちていきます。

若い頃は様々な体型のパターンがあっても50歳以上では全身が均一な脂肪率になります。

要は丸い体になっていきます。

腕も足も背中も全体的に贅肉がつくのです。

首は顎のメリハリがなくなるので短く見えるように。

顔の形も卵形やベース型など色々あったはずですが、ほうれい線や、頬肉の落ち方などからたるみの多い顔になっていくので、若い時の顔の形とは違ってきてしまいます。

また頭皮も見えない部分ですが弛みが生じています。

顔の形をハッキリとさせるのが難しい年齢になります。


着物ではお太鼓の大きさをお尻の形で考えます

下がったお尻の位置とタレのバランスを診断します。長めにすることもあります。

逆にお尻の横幅がある場合、大きく見せないように手先はあまり出しません。

衣紋の抜き具合は、首筋や背中に向けて贅肉の付き具合で、鋭角的に抜くか、ラウンドに抜くかを診断します。

下がっているウエストラインをカバーするように帯位置を少し高めにしたいのですが、垂れた胸が帯に乗ってしまうと老けて見えるので胸のボリュームと位置とのバランスが重要です。


現実をしっかりと見て、そこからどうやって修正していくかを考えなければなりません。


どれに当てはまかるかという診断ではなく、どうやったら少しでも若々しく着物を着れるかという修正のための診断です。

先日の日本橋三越個人診断は2時間半〜3時間

アシスタント3名で広い茶室使いたっぷりと時間を取り、カウンセリングを十分にしてから色や骨格・柄診断を致します。

最後にその方のオリジナルの色見本帳をお作りして差し上げています。♪♪


お問い合わせを多く頂きますが、申し訳ありませんが私の個人診断は日本橋三越のみとさせて頂いております。

また一回の開催につき、午前・午後1名づつの2名様限定となっております。(このような時期ですので)

私以外の診断講師も沢山おりますので、もしご興味があればお問い合わせください。


一般社団法人伝統色彩士協会・エドシカル
https://www.edothical.org/index.html





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