普段着物の暮らし方
草木を庭で乾燥してセイタカアワダチソウと混ぜ入浴剤として使っております。
アトピーによく効くと教わり、朝は草を煮出した湯で顔を洗っております。
この草のエキスはなぜか泡立ちますので、肌触りもよく石鹸を使わずとも気持ち良いのです。
ここ最近花粉症で肌の調子が安定しませんので、嫌われ者の雑草ですが、私にとってこの草は大変役に立ってくれています。
庭いじりは朝の日課です。
毎朝庭で育つ草花を見るだけで元気になります。
今一番楽しい時間です。
日頃、家で着る着物は主に木綿が中心です。
真冬でも厚手の木綿があれば十分です。
ちょっとしたお出かけの時は、中里ようこさんに織ってもらった特別な木綿か紬を着ます。
お茶の時はやわらかものを着ます。
普段着は全て単衣で仕立てております。
単衣であれば家で洗えますので、メンテナンスに気を使うこともございません。
あまりにも雨がひどい時はポリエステルを着ます。木綿は一度濡れると乾きが遅く、寒い時期は風邪を引いてしまうからです。
木綿を着るようになったのは、森田たまの影響です。
森田たまの本の半分以上は祖母のもので、それ以外は古本屋などで探して揃えて来ました。
殆どの作品を持っています。
知り合いの空き地や川沿いには名前のわからない可憐な野の花がたくさん咲いておりますので許可を頂き少し頂いてまいりました。
先日友人が来て茶室で茶を飲むときに茶花として入れましたが、今まで銀座や広尾の花屋さんで購入するしかなかったので、身近に花があることは本当に幸せです。
茶花として正解か不正解かというよりも、その時手に入る香りのない自然の野の花であれば、茶会でない限りは許されるのではないかしらと思っております。
菓子も、利休さんの時代は砂糖などあまり手に入りませんでしたので、木の実や昆布などでした。
私もサツマイモを天日で干して備蓄してあり、この干し芋で次回はおもてなししてみたいですね。
これから私たちは難しい時代に入ってまいります。
どうお金を使い、どう暮らしていくのか。
何を大切に思い、何を捨ててしまうのか。
色々なことや価値観が変わってくるのだと思います。