日本の色と着物について
HPをリニューアル致しましたので、是非ご覧ください。
また新規のお問い合わせをいただいている皆様には、個別にて事務局よりお返事いたしておりますのでもう少々お待ち下さませ。
夏の暑さも一瞬だったように思いますが、またぶり返すのでしょうか?
できればこのまま過ごしやすい秋に入って頂きたいものでございます。
夏の間は、お茶の稽古以外、ゆったりと衿を抜いて着ることが多くございました。
襟をゆったりさせる加減は大変難しく、だらしなくならないように気を付けなければなりません。
それでもきっちりと着るより、かなり楽で涼しいのでちょっと自由にさせて頂いておりました。
先日日本橋三越にて振袖のお仕事の際、色合わせについて講師達と話をしておりましたが、日本の色の組み合わせは色相環であてはまらないものもあり、染の職人さんや歌舞伎の玉三郎様など、日本の色を学ぶには多くの日本画を見る事だと言っておられます。
私の師匠もそうでございました。
師匠は玉三郎様のきものをお染めしたことが何回かございまして、色については大変厳しく私が染めたものは全て「よくない!!」の一言でございました・・・・汗
色の組み合わせを頭で考えるな!!日本人としての感性を磨け!!
毎日こればかりでございました。
日本の色は洋服には当てはまらず、洋の世界で表現することは不可能でございます。
ですが、学べる機会は何も勉強だけではございません。
和食を頂くときの食材の色、生菓子の色、お茶を頂く器、塗りの家具、数寄屋造りの壁、木材、どこにでも和の色はあるのです。
身近な色をしっかりと見ることが一番の勉強でございます。
何気なく過ごす日常に、どれだけの和の色があるのかを認識していただくだけでも十分なのです。
「久しき時を費やして得たるものは又、久しく保つ」
短時間で得た知識はあっというまに無くなってしまいますが、時間をかけて得た知識は長く頭に残ります。
どうか時間をかけることに億劫にならず、勉強を続けてくださいませ。
卒業してもずっと・・・・。
最近和食専用のオリーブオイルを頂きました。
お刺身や煮物などにかけますとコクが出て大変おいしゅうございました(笑)