着物暮らしのこと
2020年4月12日 15:36
絹
朝早くに畑などに行く時は作務衣や藍染のシャツなどを着ておりますが、それ以外はやはり着物になってしまいます。(洋服が圧倒的に少ないため、寒暖差に対応するだけの枚数がありません)
コロナの事があってから、あまり華美なものでなく、生活着物・暮らすための着物姿であるように心がけております。
ですので毎日木綿か汚れの目立たない紬を着ております。
伊兵衛織の着物に、結城の帯、どれも長く着ていて肌に馴染んでおります。
ざざんざや伊兵衛は厚みがあり丈夫でとても重みがあります。
最初のうちは肩がこるような気持ちが致しましたが、着れば着るほど沿うようになり、大切なものに包まれているような優しい紬になってくれました。
着物はすぐに答えを出さず、ゆっくりと共に成長するものなのだとつくづく思うのでございます。
2ヶ月ぐらい前に、もしもの時にと沢山頂いた小学生用のポケモンマスクが大変重宝しております。
私には、子供用のマスクで丁度良いようです。
藍染のマスクは全て人にあげてしまい、今はこのポケモンマスクが頼りでございます。
食材の買い物は人の少ない午後3時ごろにしております。
朝と夕方は人が多いのです。
家の側には小さな神社がたくさんありますので、お散歩がてらまわっております。
家族や友や弟子達がどうか感染しませんようにとお願いしております。
気休めかも知れませんが、何かに祈るということは心のバランスが取れるものでございます。
帰りに道端の雑草を頂いたり、土手に咲くタンポポなどをいただき持ち帰ります。
特別な花でなくとも、全ての花は美しいのだと思います。