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伊勢丹新宿店「吉田屋」下駄フェア

2023年7月14日 11:29  イベント



7月19日(水曜)〜23日(日曜)『最終日午後6時終了』

伊勢丹新宿店7階呉服売り場にて「吉田屋」下駄フェアを開催いたします。

売り場には11時〜17時(途中お昼休憩で席を外す場合もあります)毎日私がおりますので履物のご相談などを承れます。

またすげ職人も20日(木曜)以外はおりますので、お客様の足に合わせて挿げさせていただきます。

甲高、左右の違い、指の長さなど個々に対応いたします。

店頭の混雑具合により、すげ替えやメンテナンスなどは後日のお渡しになる場合がございます。

ご了承くださいませ。


草履はプレーンなものを履くことも多いのでそんなにバリエーションがあるというわけではありませんが、下駄は様々な形があり、そのかたの身長や足の形などに合わせてイメージにあった形を選ぶのがよろしいと思います。

はんなりとした着物が好きな方は船形が良いですし、クールで格好いいイメージなら三味が良いです。

自然布などの素朴な織が好きな方は、鎌倉の右近や畳表など。

浴衣には昔ながらの二枚歯が格好良いです。




台が決まったら鼻緒ですが、実は全ては鼻緒で決まります。

着物でいうと帯揚げや帯締めというところでしょうか。

鼻緒に関してはこだわりがあり、今回は私のコレクションの生地から作っていただきました。

芭蕉布・南部紫根・丹波布・銘仙

小千谷や、竺仙、松煙染などもございます。

どんな下駄も鼻緒がセンス良くなければ台無しです。


また吉田屋の会津桐のデットストック下駄は、長年の保管によるアクなども出ていますが、うずくり仕上げでリペアしてあり、撥水加工による効果で足型がつきにくくなっております。

今回デットストックの桐下駄はほとんどが3000円代(二枚歯)

初出店なので特別価格となっています。


もちろん現行品もあります。

またくり抜き一枚の最高級の会津桐下駄は数少ないですがお持ちします。

今はもうくり抜き一枚の会津桐下駄は手に入らないので、大変貴重です。


会津桐の下駄はとても軽くあたりが柔らかいので現代のコンクリートの道でも歩きやすいです。

履きながらだんだんと歯が小さくなり、さらに歩きやすくなっていきます。




二枚歯をしばらくお履きになったら、またイベントなどの時にお持ちください。

歯の減り方で、歩き方の癖や左右のバランスなどを拝見できます。

また減り方で左右の足の長さなども違っている事などもわかります。

腰が悪い方も左右の足の長さが違うものです。


下駄の減り方診断で、ご自身の歩き方を見直すことも重要です。

同じように減ることはなく、どちらかが多く減る場合は、重心がそちらに傾いている証拠で、私は右重心で左が弱いということがわかります。

左の腰、左の膝、左の肩など、故障するのはいつも左です。

無意識に左をかばっています。


足の大きさも私は左がやや大きいので、左を緩めに、右をきつめに挿げてもらっています。

左だけがむくみやすいので、甲高対応は左だけにしています。



履物屋さんで鼻緒だけ購入するのは断られる場合が多いです。

また他店で購入した鼻緒を自分の下駄に挿げてもらうことは難しいです。

気に入った鼻緒は、他の草履や下駄にも使い回ししたい。


そんな様々な我儘を聞いてくれるのが夫(吉田屋の挿げ職人)で大変助かります。

吉田屋は私が一番うるさくて我儘なお客です(笑)

普通は鼻緒の使い回しは出来ないとされていますが、吉田屋で挿げた鼻緒に限り、使い回しできるように挿げますので、また次回お持ちいただいても大丈夫です(何回も挿げ替えは出来ませんが、1回か2回ぐらいなら大丈夫です)


今回の芭蕉布の鼻緒を今年は下駄に、来年はパナマになど(使い方によってあまりに劣化していましたら挿げ替え出来ない場合もございます)

お買い上げの際、ショップカードに印をつけますのでそれをお持ちくださればいつでも他の台のもの(他店のものでも結構です)に挿げ替えます(すげ代は別途いただきます)

義父は、お客様の草履や下駄の修理などが仕事の大半でした。

毎日修理ばかりを何足も何足も・・・・。

もったいない。

まだ履ける。

これが口癖であり、その精神は夫や私に受け継がれているようです(笑)


履物屋がどんどんなくなってしまっていますが、吉田屋は江戸の履物屋としてこれからも皆様の着物生活をサポートできたらと思っております。イベント期間中、皆様にお会いできるのを楽しみにしております!







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